スナップチャットで年収5千万円 元ウェブデザイナーの27歳女性

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スナップチャットで10万人のフォロワーを誇るSNSセレブが、Cyrene Quiamcoという27歳の女性だ。彼女の人気は絶大で、大企業らが1件3万ドルを支払ってでも「ストーリー(24時間消えないコンテンツ)」を投稿してほしいと願っている。

「スナップチャット誕生から1年ほどで使い始めました」とQuiamcoは言う。彼女は当時、故郷のアーカンソー州でウェブデザイナーとして働いていた。彼女はブログ「The 11th Second」を立ち上げて、スナップショット上の”優れた作品”のスクリーンショットを掲載し始めた。

「スナップチャットの人気コンテンツを紹介するサイトとして、インフルエンサーたちを育ててきました」とQuiamcoは語る。彼女の陽気でアーティスティックな投稿を目当てに、フォロワー数は増えていった。

彼女の存在が広く知られるようになったきっかけが、セレブとのセルフィーシリーズ(セレブの絵と共に自分も映り込んだセルフィー風画像)だ。俳優でアーティストのケヴィン・ジョナスとの画像を投稿したところ、「本物とセルフィーを取らないか」と本人に誘われた。その後、MTVから出演依頼を受け、一気に知名度を獲得した。

会社を辞めてスナップチャットに専念

彼女はスナップチャットにフルタイムで取り組むため、2015年10月に会社を辞めた。「会社員は誰かのアイデアを実現するために働くもの。クリエイターとして自分自身のブランドに取り組めることで、自由になれた」と説明する。今ではスポンサーつきのストーリーや講演、コンサルティングなどで年間50万ドル(約5,260万円)の収入がある。

彼女はさらに影響力を高めるため、スナップチャットの有名人であるMike Platco(mplatco) やGeir Ove Pederson (GeeOhSnap)を自らのチャンネルでフィーチャーしている。

「SNSはデザイナーやイラストレーターが成功できるプラットフォームです。作品に時間と労力をつぎ込んだ分だけ、ファンが楽しみにして再び訪れてくれるのです」

Quiamcoはフォロワーがただ見るだけでなく参加できるコンテンツを提供している。10秒以下というわずかな時間で相手に訴えかけるため、フォロワーらをゲームに参加させる投稿もある。「相手と会話をしているような親密さが大切です」と説明する。フォロワーの年齢は13〜18歳と若く、ポップカルチャーを取り入れることが重要だ。ポケモンとのセルフィーの作り方を紹介するチュートリアルも人気となっている。

ディズニーからもオファーが

「企業はコンテンツの価値にお金を出しているだけでなく、その閲覧者の価値にお金を出しているのです」と語るQuiamcoは、1日7万ビューを誇る。メディアで注目されてからは、NBCの番組「ザ・ボイス」やディズニーランドがストーリーのアイデアを提案してきた。

Quiamcoは1件当たり1万ドル〜3万ドル(約105万円〜315万円)のスポンサー付きストーリーを毎月3〜4件こなしている。打診は毎日来るが、「自分と自分のフォロワーのために仕事は選んでいます」という。自分のチャンネルをスポンサー付きの投稿で埋め尽くしたくはないのだ。

1枚のスナップを作るのに最大1時間、2分間の動画を作るには3〜5日かかるという。2台のスマホ(細いタッチペンが細かい作業に向いているとしてサムスンを愛用)と三脚を用いて撮影し、コンテンツ編集にはSnapchat Memoriesを使用する。

Quiamcoは今後、スナップチャットに関する体験をまとめた本を出版するほか、サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)にパネリストとして参加する。「私ができるアドバイスは、良質でしっかりとしたコンテンツを作ること。それができればエージェンシーと交渉できるはずです」