「イケメンに勝つには中身で対抗」の有用性が科学的に立証される

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 本連載でも以前に紹介したとおり、イケメンの人生はブサメンよりも有利にできています。数々のデータにより、顔が良いほど年収が高く、仕事の能力も高く、なにより確実に女性からモテることがわかっているからです。まことに人生は不平等ですが、生まれ持ったルックスをいくら嘆いても始まりません。果たして、ブサメンがイケメンに一矢報いる方法はないのでしょうか?

 結論から言えば、手はあります。ここ数年の研究により、時と場合によってはブサメンのほうがモテることがわかってきたのです。

 ブサメンがイケメンに勝つためのポイントは、ズバリ次の2つです。

・とにかく親切をアピール
・長期戦に持ち込む

 言い古された話ではありますが、これには科学的根拠があるのです。それぞれ具体的に見ていきましょう。

◆イケメンと親切を比べたときは、親切のほうが価値は高い

 まず紹介したいのが、ロチェスター大学が2016年に行った実験です(1)。研究チームは、202人の女性を対象に、男性のルックスと性格が「モテ」にあたえる影響を調べました。

 女性たちに様々なタイプの男性を見てもらい、それぞれの魅力度を5点満点で採点してもらったところ、結果は以下のようになったそうです。

・親切な人の魅力度は平均3ポイント、不親切な人の魅力度は平均2.1ポイント
・イケメンの魅力度は平均2.8ポイント、ブサイクの魅力度は平均2.2ポイント

 僅差ではありますが、イケメンよりも親切のポイントが上回りました。どうやら、性格が良い男性は、思ったよりも女性から魅力的に思われやすいようです。

 研究者は言います。

「親切のレベルが高い男性は、全体的に魅力度が高いと判断された。イケメンと親切を比べたときは、親切のほうが価値は高いのだ」

 ここでいう「親切」とは、女性に対する優しさだけを意味しません。道に迷った子供を助けたり、お年寄りに席を譲ったりと、すべての親切な行動はモテ度のアップにつながります(2)。つまり、ブサメンがモテるためには、ことあるごとに親切さをアピールしていくのが第一。モテるために親切を装うのは気が引けるかもしれませんが、ぜいたくは言ってられません。やらない善よりやる偽善です。

 ただし、ここで不審を抱いた人も多いでしょう。「良い人ほどモテるというなら、イケメンが親切な行動を取ったら勝てないんじゃないの?」と。

◆見た目が重要なのはやはり最初だけ

 その疑問はごもっともです。ただでさえ戦闘力が高いイケメンに、性格の良さまで備わってしまったら、もはや為す術がないように思えて当然でしょう。

 が、あきらめたらそこで試合は終了。まだ手は残されています。

 2014年に、テキサス大学が面白い調査を行いました(3)。研究チームは、同校に通う女生徒に協力を頼み、男子学生たちの魅力度をランク付けさせたのです。判定のポイントは、ルックス、性格の良さ、頭の良さの3点。すべてを合わせて総合的な点数をつけてもらったところ、その結果は意外なものでした。

 もちろん最初は優しくて頭がいいイケメンに票が集中したものの、それはあくまで数週間だけの話。3カ月後に再調査を行ったところ、点数の偏りがほとんどなくなり、イケメンの優位性が消えてしまったのです。

 なんでも、学生たちが互いを深く知るほどルックスや知性の重要さは減り、最終的には性格の良さがもっとも重視されるようになったんだとか。よく「恋愛は第一印象で決まる」などと言いますが、見た目が重要なのはあくまで短期的な話のようです。

◆時間さえかければブサメンの魅力はアップする

 この結論は、2015年の調査でも裏付けられています(4)。テキサス大学が167組のカップルにインタビューを行ったところ、以下の傾向がハッキリと浮かび上がりました。