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まだ「西成」や「山谷」といったドヤ街の方が落ち着いた感じ……。落書きという誰かの悪意に目を向けたくありません。日本にこれほど汚らしい場所があるなんて思ってもいませんでした。「落書きがあふれる街」なんて海外の話という認識でした。

こんにちは、自転車で世界一周したの周藤卓也@チャリダーマンです。世界一周の旅は終わりましたが、引き続きライターとして活動しています。東京での旅の報告会のために、2016年10月は横浜に滞在していました。

◆渋谷

福岡市民の私だって渋谷くらいは知っています。地元の天神や博多のような大型商業施設が集まる繁華街の1つ。「若者の街」「スクランブル交差点」「ハチ公」「モアイ像っぽい像(モヤイ像)」「109」という言葉が思い浮かびます。毎年10月31日のハロウィンで多くのコスプレイヤーで賑わう場所もこの渋谷です。

Googleマップだとここ。

渋谷のシンボルでもある、駅前の忠犬ハチ公像。



こちらも有名なモヤイ像。



世界最大級の交差点である渋谷スクランブル交差点は、外国人観光客にも人気のスポットになっています。あらゆる方向から歩いてくる大勢の人々がぶつかることなく道路を渡りきる様子は圧巻。これが海外だと珍しいみたいですね。リオ五輪閉会式で流れた東京五輪のプレゼンテーション動画にも渋谷スクランブル交差点が出てきます。



109は若い女性が憧れるファッションビル。「東急」→「10-9(とお・きゅう)」→「いち・まる・きゅう」→「109」という語呂合わせがあって、実は東急グループのビルでした。



渋谷センター街の入り口。



スウェーデン発のカジュアル衣料チェーン「H&M」の大型店舗もありました。



◆落書きだらけの街

横浜滞在中に、以下のようなニュースを目にしてかなりの衝撃を受けました。

「渋谷は落書きOKと思った」=ビルにスプレー、米国人逮捕−警視庁:時事ドットコム

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092100415



「渋谷は落書きしていいと思っていた」と語る容疑者。ある用事があって渋谷に出かけたのですが、確かに落書きが目立ちました。その日は一旦帰るのですが、日を改めて渋谷の落書きを探して歩きます。すると、このような場所になっていました。渋谷駅のハチ公口を出た北西部一帯、南は京王線を越えず東は山手線を越えずという範囲で歩きました。10月6日に渋谷で撮った写真です。

渋谷駅西口の横断歩道橋。階段の落書きだけでなく路上のゴミもひどい有り様です。



横断歩道橋の階段を登ったところもステッカーでいっぱい。



看板の裏、自販機の裏。



ステッカーだらけでファンキーなイメージを抱いてしまうコンビニの入り口。



落書き、ステッカー、張り紙が自動販売機を覆い尽くしていました。



エアコンの室外機が並ぶ建物の裏。上の写真奥の場所です。



コインパーキングの奥にある壁が落書きだらけ。おしゃれなカフェが営業している建物だというのに心が痛みます。



道路に面した階段に飽き足らず、わざわざ屋根に登って落書きをしたようでした。井ノ頭通りに面した建物でした。



道路の段差でできた壁一面がこんな状態。ガードレールまで汚されています。この上には区立小学校がありました。



子どもたちが学ぶ場所のすぐ側だというのに……。



昔懐かしのアパートなんですが、この状況には言葉が見つかりませんでした。



歩道の配電盤も酷い。



サッカーショップが営業しているビルの裏側。



表通りではコーヒーチェーンが営業しているビルでした。



閉鎖が決まっている駐車場のビル壁。



こちらもアパレルショップが閉店した建物でした。



派手に壁がやられちゃっていますが、全国チェーンの靴屋が入っているビルなんですよね。



店頭もステッカーまみれでした。



所有者の許可を得てここまでのアートを描きあげたら多くの人が心を奪われるでしょう。



しかし、このアートなビルの壁にも落書き犯が群がっていました。



横断禁止の標識も無残。



とあるビル間の壁には落書き犯が登ってこないように、有刺鉄線が巻きついていました。



ハチ公口前に置いてあって、今は観光案内所としている電車「アオガエル」も落書きの被害に遭っています

渋谷ハチ公前「青ガエル」に過去最大の落書き なぜなくならぬ愚行 | 乗りものニュース

http://trafficnews.jp/post/56827/



◆落書き禁止

そこで生活する人たちもこの惨状をどうにかしたいと対策を講じています。

渋谷警察署による「落書き禁止(No Graffiti)」の張り紙。



「落書き禁止」「防犯カメラ」のステッカー。



どんな心境でペンキを上塗りしたんでしょう。悲しくなります。



地下街への階段口には「屋根の上には絶対に登らないで下さい」という張り紙がありました。中国によくある注意書きでした。



街を汚したくてゴミをポイ捨てする人なんて稀でしょう。「面倒だから」「皆やっているから」とマナーのない人による結果。でも壁の落書きって明らかに悪意を持った人の結果なんですよね。社会や人生に不満でもあるのでしょうが、だからといって、他人の所有物に落書きなんて許されません。海外でもこのような場所は治安の心配があるので、気を引き締めて歩いていました。「モヒカン&肩パッド」じゃないですが、怖い人が出てきそうで嫌でした。

ニュースになっていた事件の外国人容疑者は「渋谷は落書きしていいと思っていた」と語っています。だとしたら、渋谷にはどれだけの落書きがあるのか気になりました。だからこそ今回は、自分の足で見て回ってこのような記事を書いてみました。

同じように気になった方はGoogleストリートビューを使って渋谷の街を歩いてみて下さい。



他にも……

「まっすぐ、戦争へ」と自民党を揶揄するポスター。



タバコのポイ捨てに対する牽制なんですけど、内容がギスギスしすぎて暗い気持ちになっちゃいました。



なかなか強烈な場所でした。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン

自転車世界一周取材中 http://shuutak.com

Twitter @shuutak)