中国メディアの今日頭条はこのほど、中国高速鉄道は「世界が羨み、嫉妬するほどの競争力を確立した」と主張しつつ、中国のロボット産業は中国高速鉄道が発展した方法を採用すべきであると論じている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国高速鉄道は「世界が羨み、嫉妬するほどの競争力を確立した」と主張しつつ、中国のロボット産業は中国高速鉄道が発展した方法を採用すべきであると論じている。

 日本政府がまとめた「日本再興戦略2016」においても、ロボット産業はIoT(モノのインターネッ)、ビッグデータ、AI(人工知能)と並んで「4次産業革命の実現」に向けた有望な成長市場の1つに掲げられている。ロボットは生産性を飛躍的に向上させる存在として、世界各国で開発競争が行われている分野でもある。

 記事は、現在の中国のロボット産業の技術水準は諸外国に比べて「圧倒的に劣っている」と指摘する一方、中国がロボット産業を発展させるために最初に手に着けるべきは決して「技術の向上」ではないと主張。むしろ「ロボット産業の市場を獲得すること」こそが重要であり、市場を獲得して需要を押さえてしまうことが最優先であり、「技術は後からでも向上させることができる」と説明した。

 続けて、技術向上よりも先に市場を押さえたことで成功した産業こそ中国の「高速鉄道」であり、世界最大の産業用ロボット市場となった中国国内において、中国はまず市場を獲得する努力を優先すべきだと指摘。市場を獲得した後に、中国の各ロボットメーカーは中国高速鉄道のように、技術を他国から導入し、消化吸収を行い、競争力を高めるべきであると論じた。

 中国国内ではしばしば、高速鉄道は中国が産業化に成功した事例として引き合いに出され、失敗事例としては自動車が挙げられることが多い。技術と引き換えに市場を外資に開放した自動車産業は結局、市場を外資に押さえられてしまい、競争力のある自動車メーカーが育たなかったという見方がある。一方、中国高速鉄道は市場を外資に開放せず、技術を導入し、消化吸収を行ったことが大きな成功につながり、今では他国に高速鉄道システムを輸出できるまでになったという見方が一般的だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)