『中国料理 四川』の「本場四川の激辛麻婆豆腐」

ホテルで激辛グルメといったら、真っ先に思いつくのが『シェラトン都ホテル東京』の『中国料理 四川』の麻婆豆腐。その痺れは、もはや気持ちいいレベル。

肝心の山椒は四川省の標高約4000mの山で採れたもので、料理長の菅野優紀さんが夏の解禁日の直後に買いつけた。辛さばかりが目立つ麻婆豆腐と違い、この一品は山の緑を想像させる滋味深い香りを放っている。

激辛といってもただ辛いだけにあらず。舌と鼻孔で感じるのは秒刻みで表情を変える生きたスパイスの風味。そんな大人な激辛グルメは、ホテルにこそある。




牛フィレ肉の山椒風味激辛煮小盆
熱々のオイルがかけられて3種の唐辛子の香りが開く
『中国料理 四川』

シェラトン都ホテル東京


牛肉にかかるソースは豆板醤ベースで、決め手は一味唐辛子。唐辛子は韓国、四川省、日本のものを3種ブレンドしており、それは各唐辛子が香りや色にそれぞれの個性を放つから。

7割火入れした肉がのる皿に一味唐辛子をたっぷりのせ、そこに高温の油をかければこの料理が完成する。その時、唐辛子が鮮烈に香り、同時に肉の火入れもパーフェクトに。

絶妙に配合された唐辛子ソースが片栗をまとった牛肉にからまり、刺激と食感がたまらない。肉の下に敷かれた白菜まで絶品だ。



合わせ調味料ではなくオーダーごとに11種の調味料をブレンドし作る「汁なし担々麺」。



店内の窓の外には緑が広がる




担々麺 ¥1,900
まろやかなスープと辛味のコントラストが絶妙な一杯
『チャイナルーム』

グランド ハイアット 東京


10月から『チャイナルーム』に新生・担々麺が登場。小池克昌料理長が素材同士の反応を研究つくしたオール自家製の担々麺は、あまったスープに白飯を入れて再度食べたくなるほど美味。

ベースはコラーゲンスープで、そこに煎ってから挽いた練り胡麻、カシューナッツペーストなどを投入。胡麻とナッツでまろやかさを出しつつも、自家製の辣油と山椒辣油が加わり食指を動かす仕上がりとなっている。

そして特製甜麺醤で味つけした肉味噌を麺にとけば、コクも増してさらにやみつきに!



5色の開運ワンタンも付く火鍋は、片方には朝天唐辛子が効いたスパイシーなスープを用意。コラーゲンスープがベースなので女性ウケも◎



個室も充実で合コンにも最適




鶏肉の四川唐辛子 山椒の香り風味 ¥3,600(税サ別)
ワインが軽やかに進んでいく香り高いスパイシーさ

『王朝』@ヒルトン東京


2種の唐辛子の素揚げが混じるから揚げは、その香りからしてスパイシー&エキゾチック。一度揚げた鶏肉を唐辛子や山椒による香り油で和え、噛めば鶏の肉汁とスパイスの風味が口内でマッチする。

柳谷雅樹料理長によると「当店は年齢層も幅広くファミリーも多いので、激辛というよりスパイスの掛け合わせを工夫しています」とのこと。

その言葉どおり、このひと皿にもアクセントとしてクミンをプラス。辛すぎず余韻もほどよい長さなので、ワインとのマリアージュも楽しみやすい。



辛さの違う2種の自家製豆板醤が使用され、辛さと同時に甘みとコクも感じられる「四川麻婆豆腐」¥2,800(税サ込)



スペースごとに青や赤に壁の色を塗り分けたスタイリッシュな店内