今年でデビュー10周年を迎えた佐々木希

写真拡大

 映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』で、アジアの人気男性グループ SUPER JUNIOR のイェソンを相手に、恋と仕事と子育てに奮闘する等身大のシングルマザーを爽やかに演じている佐々木希(28)。今年、デビュー10周年を迎え、ますます女優業に意欲を燃やす彼女が、胸キュン満載の本作の見どころ、女優としての転機、さらには次の10年に向けての意気込みを語った。

 恋人に捨てられ、沖縄出張中に会社が倒産してしまったヨンウン(イェソン)と、韓国語習得を必須とする旅行会社で悪戦苦闘するシングルマザーのさくら(佐々木)。本作は、そんな崖っぷち状態の男女が出会い、思いも寄らぬ方向に突き進んでいくラブコメディー。『愛を積むひと』などの朝原雄三監督のもと、沖縄を舞台にイェソンと佐々木がロマンチックで愉快な物語を紡いでいく。

 撮影初日にイェソンに会うまでは緊張していたという佐々木。「いつもは SUPER JUNIOR として活躍されている方が、今回は俳優としてたった1人で来日されて、しかも映画初主演。私だったらプレッシャーで余裕がなくなってしまうような環境で、どのような雰囲気でいらっしゃるのか不安でした」と吐露。ところが全ては取り越し苦労だったようで、「想像以上に気さくな方で、お会いしたその日から、冗談を交えながらステキにコミュニケーションを取ってくださった。今では『オッパ(※韓国で女性が年上男性を呼ぶときに使う単語)』と呼んでいます」と笑顔を見せる。

 ひょんなことから韓国語教室の講師になったイェソンと、そこに通うシングルマザーの佐々木。本作は、いわゆる“先生と生徒の恋”が軸となって物語が展開するだけに、胸キュンポイントが満載。その中で印象的な場面について佐々木は、「授業中に2人だけにしかわからないアイコンタクトをとるシーンがあるんですが、ほかの生徒が周りにいるという状況で……もうドキドキです!」と照れながら振り返った。

 デビューから10年、試行錯誤しながらも女優として着実にキャリアを積み重ねてきた佐々木。本作では笑いを誘うコミカルな一面も披露しているが、女優としてのターニングポイントは、永作博美共演の『さいはてにて〜やさしい香りと待ちながら〜』(2015年公開)だと即答する。「初めての母親役だったのですが、経験がない分、私にとっては大きな挑戦でした。撮影当時、どう表現すればいいのか、追い込まれ、悩み抜いた記憶があります」。

 「そのときの経験が、今回のさくら役にも生きていると思います。状況や環境が変わっても『この子のために』という母としての深い愛情は変わらない、そんな思いを込めて演じました」と自信をのぞかせる。確かに『さいはてにて』以降、舞台(「ブロッケンの妖怪」)にも初挑戦し、美しい白無垢姿を披露した『縁(えにし)The Bride of Izumo』や、比嘉愛未、ミムラと三姉妹を演じた『カノン』など、女優としての意欲がほとばしる作品に次々と挑戦している。

 10周年は1つの区切りであると同時に、新たなスタート。次の10年、佐々木はどんな未来予想図を描いているのか。「いよいよ30代を迎えるわけですが、早く来て! と思うほど楽しみです!」と声を弾ませる。「私の周りには、30代の方々(女優)がたくさんいますが、みなさんキラキラ輝いている。そんな先輩方を見習いながらも、型にはまることなく、自分らしく、仕事もプライベートも充実させていきたいです」と大きな瞳を輝かせていた。(取材・文・写真:坂田正樹)

映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』は11月3日より全国公開