Doctors Me(ドクターズミー)- 生まれたばかりの赤ちゃんの沐浴!安全&スムーズに入れる方法

写真拡大

赤ちゃんが生まれると、パパやママにとってはなにもかもが初めてで、とまどうことが多いと思います。中でも新生児期〜首すわり前までの沐浴は、緊張してしまうものです。
そこで今回は、安全かつスムーズに沐浴させるコツについて、医師に解説していただきました。

沐浴の際に気をつける、3つのポイントは?

赤ちゃんは生まれて少し時間がたつと、産院で助産師などにより「産湯」とよばれる清潔なお湯で体を洗ってもらいます。一般的に退院が近くなると、ママやパパに対し、助産師が沐浴の仕方を教えてくれたり、実際に沐浴させてくれたりする産院が多いと思います。退院後はその体験をもとにママ一人で、または夫婦で沐浴を続けていかなければなりません。

生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が低く皮膚も弱いこと、また体温を保持する力が未熟なことから、沐浴をする際は以下の点に注意が必要です。

・清潔な場所での沐浴
 (大人が入浴した湯船を使用しない)
・長時間の沐浴をしない
 (短時間で手早く)
・しっかりすすぎをする
 (流し湯を行う)

ベビーバスやそれに準ずるものを用意しましょう。特に、へその緒がとれるまでは清潔に注意してください。へその緒が取れた後も、新生児期(生後1カ月くらい)までは赤ちゃん専用のベビーバスを使用し、清潔に保つようにしてください。

ベビーバスを使用するのは、長くても首すわりの2、3カ月までと、とても短期間ですが、生後1カ月の新生児期の清潔な環境はとても重要です。空気を入れて膨らませるタイプのものなら、使用しなくなっても場所をとらずオススメです。

沐浴は準備が肝心!用意しておきたいアイテムは?

沐浴の際に必要なもの、あると便利なものを以下にあげます。

・ベビーバス
・洗面器(湯おけ)
・湯温計
・沐浴布(大判のガーゼなど)
・赤ちゃん用石鹸、ボディソープ
・体を洗うためのガーゼ
・大きめのタオル
・着替え&オムツ

沐浴の前に着替えやタオル、オムツなど、沐浴後に必要な物を準備しておきま
しょう。

また、沐浴後は、季節にあわせ暑過ぎず寒すぎない温度に設定した部屋で着替えさせます。着替えはあらかじめ、肌着と上着を重ねて、一度に手を通せるように置いておくとスムーズに進められます。

沐浴の6つの手順をおさらい!

1. ベビーバスにお湯を張る
適温は38〜40度前後です。季節によって調節しましょう。
大人の腕の内側部分で触れてみて、熱過ぎずぬるすぎない温度がベストですが、はじめのうちは湯温計を使用して感覚を掴みましょう。

2. 沐浴布にくるんで赤ちゃんをお湯に浸からせる
赤ちゃんは急にお湯につかるとびっくりするため、沐浴布で優しく包んでゆっくりと浸からせます。沐浴布は体温保持の役目もあるため、必ず用意しましょう。
頭がすわってないうちは、利き手でない方の手で首と頭を支え、もう一方の手で股を支えながら、足からゆっくりとお湯につけます。

3. 最初は顔から
ガーゼを清潔なお湯で濡らして軽く絞り、顔をやさしく丁寧に拭きます。一度使用した面は替えて、常に清潔な面を使用するようにしましょう。
乳児湿疹などがある場合は赤ちゃん用石鹸を優しく泡立てて顔の上を滑らせるようにして洗います。

4.頭を洗う
頭を洗う際には、水でしっかり髪の毛を濡らし、シャンプーを手でしっかり泡立てて洗います。赤ちゃんは意外に皮脂の分泌が活発なため、しっかりと洗ってあげましょう。
すすぐときは、首を支えている手で、両耳たぶを頭に向かって折りたたむようにふさいであげましょう。その際、耳に水が入ることを恐れて、強く耳たぶを折らないようにしましょう。
洗髪後はしっかりガーゼで髪の毛の水分をふき取り、耳も絞ったガーゼで拭いてあげましょう。耳の汚れが溜まると皮膚トラブルの原因となるので注意しましょう。

5.体を洗う
耳の後ろ、首、手、わき、おなか、足、股間の順に洗っていきます。首やわき、足の付け根など皮膚が重なる部分は汗疹(あせも)ができやすいため、とくに念入りに洗うようにしましょう。
赤ちゃんは手のひらをいつもぎゅっと握りしめているため、垢がたまりやすく汚れています。やさしく開いて、洗ってあげましょう。
その後ゆっくりと体をうつぶせにし、胸からお腹にかけてしっかりと支え、素早く背中やお尻などを洗います。

6.流し湯ですすぐ
石鹸カスや垢のついたお湯が皮膚についたままになると、様々な皮膚トラブルの原因となる可能性があります。入念なすすぎが必要です。洗面器や湯おけにくんでおいた清潔なお湯、またはシャワーをかけて沐浴終了です。

ここまでの手順は、5〜6分程度で行えるようにするとよいでしょう。
沐浴後は、からだが冷えないように手早く大きめのタオルで水分を拭いてください。へその緒がとれるまでは、消毒もします。全身の保湿もお忘れなく。

手順はあくまで目安です。
ひどく赤ちゃんが泣いてママも焦ってパニック!という場合は、すべての工程が終わっていなくても、しっかりすすいで終了しましょう。

赤ちゃんの体の大きさによっては、全部を5〜6分程度で済ませるのは難しいと思いますので、時間にとらわれすぎず、しっかりすすぎをしましょう。長くても10分程度であれば問題ありません。

医師からのアドバイス

初めのうちは手順が合っているかなどを考えてしまい、頭が真っ白になってしまうこともあるでしょう。
毎日のことですので、慌てず、まずはママがリラックスして「気持ちいいね〜」「きれいになったね〜」などと声かけをしながら行なってみましょう。不思議とママの気持ちは赤ちゃんに伝わるもので、ママが落ち着いて行うと、沐浴はスムーズに行うことができますよ。

(監修:Doctors Me 医師)

※参考:
・日本未熟児新生児学会 医療提供体制検討委員会報告 正期産新生児の望ましい診療・ケア
 日本未熟児新生児学会雑誌 第24巻 第3号 419-441頁(2012年) 
・乳児の肌トラブル発症に影響を及ぼす沐浴教育要因 福岡県立大学看護学研究紀要 12, 1-11, 2015