「仕事が趣味」なライザップ瀬戸社長の時間管理術

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RIZAPを軸とするブランド戦略で売上1,000億円、営業利益101億円をコミットする瀬戸健氏。世にないものを形にするアイデアの創出方法と時間管理の極意を語ってもらった。

弊社は、「人は変われる。」を証明するという理念を掲げ、社会の発展に貢献できるもの、世界がよりよくなるものを自ら生み出し、マーケットをつくりだそうという企業文化を持っています。そのキッカケとなったのが、「豆乳クッキーダイエット」でした。累計400億円を超えるヒット商品ですが、売り上げではない数字に目を向けると、1箱につき平均で2.2kg痩せます。そして100万人の方が平均2.5箱を購入してくださったので、計算上では日本人の体重を5,000トン以上減らしたことになる(笑)。一人でも多くの方にご満足いただけることが、私たちの原動力になります。

こういう世にない商品やサービスを生み出すには、社員一人ひとりのクリエイティビティが本当に重要です。”偉大なる素人”として、お客様の「こんなのがあったらいいのにな」という気持ちを想像し、それを形にしていくのです。
 
大きなシステムとしては、お客様の人生を豊かにするために社員自らが考えて事業提案し、事業化する「みらクリ」がありますが、普段から新卒のメンバーを含めて”1,000本ノック”並みの商品企画を考えてもらうことも実施しています。やはり最初は誰でも考えつく、「(既存商品に)ヒアルロン酸を足しましょう」というような一般的なアイデアしか出ません。そのような普通のアイデアは却下して、(これはあくまで喩たとえですが)「1年間はずさなくてもいいコンタクトの開発」といった耳を疑うようなアイデアを重視します。

一見どんなに馬鹿げていても、そこに自分たちらしい、自分たちにしか開発できない商品やサービスが存在する可能性が高いからです。その企業文化を徹底していくと、社員も半年ほどでユニークなアイデアを出すようになりますし、その結果、生活必需品ではなく、消費者が輝ける、健康も含めてより人生が楽しくなるような商品が誕生します。

私は24歳で起業したのですが、以来ずっと「仕事が趣味」なのだと思います(笑)。たとえば自分が欲しい服を個人で買うよりも、アパレル会社をM&Aしたほうがおもしろいなと思う。スーパーオーダーメイドがつくれますからね。個人で動かせる資金と事業で動かせる資金というのは額がまったく違いますし、その分、社会に高付加価値の商品をご提供できるチャンスが広がる。だからプライベートがすべて仕事に直結してしまうんです。

そのためにはタイムマネジメントが必須で、サッカーしながら英語の勉強とか、小5の息子とゴルフ場で練習しながらゴルフ事業の未来を考えるとか、ふたつを同時に行うことを心がけています。一方、長期的な戦略を考える時間も大切で、長期休暇ができると、世界で成功している会社を『四季報』などでくまなくチェックし、業績や売り上げがトップの理由を学ぶようにしています。

人は目先のスケジュールに捉われがちなので、時間が空いているときにどれだけ先のことを考えるかを意識的に行っています。「意識」しているか「無意識」かで、人生は大きく違ってしまう。ダイエットですら同様で、意識して食べるだけで痩せることができるんです(笑)

瀬戸 健 社長の好きなものたち

【好きな音楽】
テイラー・スウィフトの「Welcome to New York」を朝、よく聴きます。世界が自分たちに「ウェルカム!」といっている画を想像するんです。すごく気分がアガりますよ!(笑)

【お気に入りの場所】
都内のホテルにひとりで宿泊することが多いです。集中して物事を考えるのには最適の場所。ちなみに外資系のシティホテルのジムのサービス・貸出内容はすべて把握しています(笑)。

【好きな映画】
三谷幸喜監督の映画が好きで、ほぼ全作観ています。描かれているキャラクターの人間くささや、起こるハプニング、漫才のような会話劇のおもしろさがとても魅力です。

せと・たけし◎1978年、福岡県生まれ。明治大学商学部中退。2003年、健康コーポレーション設立、06年、上場。10年よりプライベートジムRIZAPを全国展開、現在、約40社のグループ会社を持つ。16年7月、RIZAPグループへ商号変更。