27日、韓国を訪れる中国人観光客の減少が顕著になっている。THAADの韓国配備決定を発端とした中韓の摩擦の影響が数字で表れ始めているのだ。写真は韓国のTHAAD配備反対デモ。

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2016年10月27日、韓国・アジア経済によると、訪韓外国人の最大派閥である中国人観光客の減少が顕著になっている。THAAD(サード・終末高高度防衛ミサイル)の韓国配備決定を発端とした中韓の摩擦の影響が、いよいよ数字で表れ始めているのだ。

韓国免税店協会が27日発表した先月の国内免税店への外国人来店客数は171万600人で、前月より9.9%減少した。減少幅としては、中東呼吸器症候群(MERS)が流行した昨年7月(前月より68万8000人減少)に次いで大きい。

訪韓外国人の数はMERSの影響が薄れて以降、徐々に回復傾向にあった。昨年8月には前月と比べ2倍近い115万1200人が訪韓、今年7月には歴代最高規模となる191万7200人の外国人が韓国を訪れた。これに伴い、免税店の売り上げも上昇傾向にあった。

しかし、今年7月のTHAAD配備決定を受け、早くも翌8月から韓国にとって最大の「お客様」である中国人観光客が減り始めている。8月の免税店への外国人来店客数は190万400人で前月より1万6800人減少、「夏休みシーズンに客が減少するのは異例」と現場でも懸念の声が出ていた。そしてここへ来て、「中国国家観光局が訪韓中国人観光客を20%減らすよう自国旅行業界に指示した」との報道が出たことで、韓国旅行業界の懸念は拡大する一方だ。

業界関係者は「中国発ショックによる訪韓中国人の急減で、売り上げの下落が予想される」とし、ツアー客から個人観光客へターゲットをシフトするなど戦略を修正する計画ではあるものの、「減少したツアー客の分を個人観光客で埋めることができるかは未知数」とため息交じりに語った。

報道を受け、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「問題はTHAADじゃなくてぼったくりね」
「こんな観光業界じゃ、僕だって韓国になんか行きたくならない」
「ばかだな。中国人が減ったという現象の分析からして間違ってる。だからまともな対策も出ないんだ。韓国に来ないのは韓国に見るものがないからだよ」

「来てくれなくていい」
「もう来ないで。おかげで済州島には行きたくもなくなったよ」
「中国人が来ようが来まいが、一般の市民には何の得も損もない」
「はした金で国の安保を売るようなことはするなよ」

「中国への依存度を少しずつ下げていくべきだ。中国にすり寄る国はいつか中国の属国になり奴隷になる」
「THAADのおかげで中国人が来なくなるなら、むしろ配備は正解」
「中国人が来なければ国がきれいになっていいと思う」(翻訳・編集/吉金)