Doctors Me(ドクターズミー)- 妄想がうつ病のサインかも?! 注意すべき妄想の種類4つ

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妄想をよくする人っていますよね。ある程度、人は妄想をしてしまうものですが、あまりに頻度が多かったり、内容があまりに非現実的であったりするともしかするとうつ病の可能性が出てきます。

今回は妄想とうつ病についてご紹介します。

要チェック項目


□妄想が多い人は注意が必要
□うつ病や統合失調症の可能性も
□周囲の人は妄想に対して否定も肯定もしてはいけない

妄想とは

妄想というのは、現実的でなくおかしな思い込みのことを言います。妄想には2種類あり、それぞれ一次妄想、二次妄想と呼ばれています。

一次妄想


一次妄想というのは、「自分は神だ。」というような根拠もない妄想のことを言います。妄想というよりも、虚言に近いものですが、あくまでも本人はまじめに思い込んでいるので妄想と分類されます。

一次妄想は、うつ病というよりも統合失調症などに起因することが多いです。

二次妄想


二次妄想は、過去の出来事に起因する妄想です。「自分はいつも周囲に迷惑をかける貧乏神だ」、「自分の体臭が臭くて気になってしまう」などのような妄想のことを言います。

二次妄想は、うつ病を患っている人が考えてしまいやすい妄想です。

うつ病に多い妄想

うつ病というのは、主にストレスなどが原因となり、憂鬱な気分になる・感情がなくなってしまう・物事に打ち込めなくなってしまう・訳もなく泣き出してしまうなどの症状のことをいいます。

うつ病になると、眠れなくなったり不安感になったりすることに伴って、妄想をしばしばしてしまうことがあります。

うつ病の場合に多い妄想というのは、「微小妄想」と呼ばれています。いずれも些細な妄想ですが、数が多くなりがちな妄想です。

心気妄想


「自分は病気なんだ。」等、些細なことで病気だと常に思ってしまう妄想です。自分はそう思っていても、実際のところは何ら問題ない健康体であることが多いです。

病院の検査で正常と出ても、検査に出にくい病気だと決めつけてしまいます。

罪行妄想


罪行妄想は、周囲に常に罪悪感を持ってしまう妄想です。自分を過剰に責めてしまい迷惑をかけていると思いこんでしまいます。まじめな人が思い込んでしまいやすい妄想です。

統合失調症に多い妄想

統合失調症は、精神障害をきたす代表的な疾患です。あまり患者がいないような気がしますが、それでも100人に一人は統合失調症だと診断されています。

統合失調症の人に多い妄想が、なにもかも自分と関係があると考えてしまう自己関連付け妄想です。

迫害妄想


道行く人が、すべて自分に敵意を持っていて自分に危害を加えようとするなどの根拠もない身の危険を感じる妄想のことをいいます。

感じているだけならまだましなのですが、最悪の場合何もしていない人に対して反撃を試みて、傷害事件になってしまうことが少なくありません。

関係妄想


歩いていると後ろで笑い声が聞こえた。あの人はきっと自分のことを嘲笑しているんだと思ってしまう妄想などのことを言います。

関係のないものをすべて自分に対する悪いものだと思い込んでしまう妄想です。これは普通の人でも思ってしまうものですが、その程度がかなり極端な場合は病気の可能性があります。

妄想の治療法とは

なぜ妄想を起こしてしまうのかという、はっきりとした証明は今現在でもなされていません。それでも可能性の高い要因として、ドーパミン神経が関係しているといわれています。

脳の中にあるドーパミンは快楽をつかさどる物質ですが、それを分泌するドーパミン神経が、過剰に働くことで妄想を起こすといわれています。

事実、統合失調症の患者に対する投薬として、ドーパミンの分泌を抑制する薬を処方することが多いです。

そして、それを服用することにより症状が改善されたという報告が多数あるため、ドーパミンは妄想に関係しているといわれています。

このように、過剰な妄想を抑えるためには、薬に頼る必要があります。それも、むやみやたらに投薬をするのではなく、精神科医と話し合いを行いながら少しずつ試していく必要性があります。

周囲の人ができる事

妄想を頻繁に引き起こしている人が身近にいた場合、周囲の人はどのような対応をすればいいのでしょうか?

周囲の人たちが妄想を改善させることというのは不可能に近いです。そのため、治療自体はお医者さんに任せましょう。

まず、やってはいけないこととしては、頭ごなしに否定してはいけないということです。否定したとしても本人は思い込んでいることですので、関係悪化はもちろんのこと、自身の心を閉ざしてしまう可能性があります。

かといって、肯定をしてしまうわけにもいけません。そのような場合は、否定も肯定もせずに相手の辛い感情をわかってあげるような対応をしてあげましょう。

妄想との付き合いは慎重に

今回は、妄想と心の病気の関係についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

妄想は誰でもしてしまうものですが、あまりに頻度が多い場合は注意が必要です。

周囲に妄想が多い人がいる場合は、頭ごなしに否定せずに話を聞くことに注力してあげましょう。

(監修:Doctors Me 医師)