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「余裕ダイヤ」はJRだけに必要なのか?

【PJ 2005年06月19日】− JR西日本福知山線が運転再開にあたり、ダイヤ改正で約2分の余裕を組み込むことが報道されました。その報道のなかで、「余裕があるのがあたりまえで、時間調整のためにホームに停止するのが本来の運行ダイヤのはず」とコメントされている方がいました。安全で確実な運行というのは、このような方法で実現されるのかもしれませんね。

 そこで、身近な出来事のなかで「余裕ダイヤ」を考えてみると、他の業態でも余裕時間のなさが、問題を発生させてる事がありました。

 数年前、ある工事監督の話ですが、「図面の配線図が間違っていることは見ればわかるのに、そのまま接続していった下請け業者がいて、あとで手直しに時間がかかった。以前だったら、こんな事はなかったのに」とのことです。

 価格競争が激しいと、ギリギリの予算で下請けするので、見直しや確認、手直しなどを本来の請負金額の中で確保するだけの余裕がなくなってきています。だから、指示されたとおりに施工してしまう。これを発注者や監督の責任にするのは簡単ですが、日本製が世界で認められるようになったQC(クオリティーコントロール)は、製造ラインのパートの主婦であっても、「これは違う、これはだめ」と率先して品質確保に務めたからではなかったでしょうか?下請けや現場の社員が率先して品質の確保に務めるだけの余裕がなくなってきているということでしょうか?

 そこで、最近起きた、NTTドコモ関西の古墳破壊の件を考えてみると、実際に土木工事をしていた業者は、遺跡を見つけたはずです。なぜ、申し出ないのか?工事が止まると費用がかさむ。かさむ費用の余裕がなかったのでしょうか?

JR西日本もドコモも事件を起こすまでは「勝ち組」です。「余裕ダイヤ」は、私達自身の意識の問題でもある気がします。では、どうしたら良いのでしょうか?

「一番安いところでは、買わない・注文しない」。難しいですかね。では、「価格以外の評価の方法を見つける」。これもすぐには実現しそうにありません。結局、私達の意識のありようにかかっているのでしょうか。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 諸尾 圭【 千葉県 】
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