中国メディアの今日頭条は26日、中国には独自の地対空ミサイルや長距離ミサイル防衛システムが存在するとし、それらのミサイルは世界で高い評価を得ており、迎撃テストなどでも良好な成績を収めているとしながらも、「安価で質の高い中国のミサイル防衛システムはなぜ売れないのか」と疑問を投げかけている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの今日頭条は26日、中国には独自の地対空ミサイルや長距離ミサイル防衛システムが存在するとし、それらのミサイルは世界で高い評価を得ており、迎撃テストなどでも良好な成績を収めているとしながらも、「安価で質の高い中国のミサイル防衛システムはなぜ売れないのか」と疑問を投げかけている。

 記事は、トルコやイランが当初は中国の長距離ミサイル防衛システムの導入を検討したとしながらも、結局トルコは中国への発注を見送り、イランはロシアのミサイル導入を決定したと指摘。中国のミサイルは価格面で大きな強みがあり、アフターサポートもしっかりと行うとしたはずなのに「なぜトルコとイランは導入を見送ったのか」と疑問を投げかけた。

 一方、ロシアメディアの報道を引用し、「中国が輸出しようとしたミサイルシステムはいずれも中国国内で運用されているものの劣化版もしくは、中国国内で運用されていないシステム」であると伝え、「中国すら使わないミサイルシステムをどの国が導入してくれるというのか」と主張。

 また、トルコとイランに向けて売り込んでいた長距離ミサイル防衛システムは「極めて大きな欠陥があった」とし、それはミサイルが上昇していく過程で地上でミサイルを制御する必要があることだと指摘、「中国のミサイル防衛システムがいくら安いと言っても、これでは使い物にならない」と伝え、こうした欠陥こそトルコとイランが導入を見送った理由ではないかと考察している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)