モンタジこと田嶋伸博選手のパイクスピーク殿堂入り記念パーティ開催

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アメリカ人以外で初となる殿堂入りの快挙達成!

10月28日、都内ホテルで「TEAM APEV with MONSTER SPORT 2016 モンスター田嶋 パイクスピーク殿堂入り記念パーティ」が開催された。

モンスター田嶋こと田嶋伸博選手は、毎年独立記念日前後にアメリカ・コロラド州にあるパイクスピークを舞台に行なわれるヒルクライムレース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライ ム(パイクスピーク)」で、これまで通算10勝を挙げ、2011年大会では、それまで誰も破ることができなかった「10分の壁」を世界で初めて破ったドライバーとして有名である。

これまでの功績をたたえて、今年6月に、アメリカ人以外では初となるパイクスピークの殿堂「ホール・ オブ・フェイム」入りを果たした。

今回は、その記念のパーティ。タジマモーターコーポレーション代表取締役会長の田嶋伸博選手は、一般社団法人電気自動車普及協会(APEV)の代表理事を務めている関係で、会場には長年田島選手をサポートしてきたスポンサー企業をはじめ、電気自動車関係者も多く駆け付けた。

パーティーは、田嶋選手が、ピンクレディーのヒット曲「モンスター」のBGMで登場!

挨拶はまずパイクスピークの難しさから始まった。標高の高い場所でのレースは人にもクルマにも厳しい環境であり、ドライバーも鍛えなければならないし、クルマも開発に妥協が許されないこと。そして、一般公道で240ー250km/hものスピードで走ること。そのためクルマは速いだけではなく安全でもなければならない。

また、どんなに天候が変わろうと、たった一度のちょっとしたミスがあってもやり直しがきかない。1年に1回しかコースを通しで走れないこと。「また来年」ということがないようにどんなコンディションでも対応していかなければならない。

しかし、その過酷な環境のなかで今年100周年迎えたパイクスピークで10回もの勝利を挙げ、現役での殿堂入りという快挙を成し遂げたのである。

電気自動車普及協会名誉会長で、ベネッセホールディングス最高顧問の福武總一郎さんは「GoProの新製品発表会へようこそ」と冒頭からジョーク(タジマモーターコーポレーションはGoProの日本総代理店である)を飛ばしつつ、パイクスピークへ電気自動車で参戦初年度の際の、予選ではポールポジションを獲得していながら、決勝レースでは田嶋選手がスタートしていってすぐに救急車が上がっていった(この年、田嶋選手はリタイヤ)エピソードなどを披露。

福武さんは、ガソリン車で6連勝中であった田嶋選手に電気自動車でパイクスピークを走ってくれと、EVクラスへ転向を促した張本人である。

他にも、田嶋選手の影響を受けてラリー競技に参戦をすることになった俳優の織田裕二さんはビデオレターで、また、ケニア出身のマラソン選手で五輪シルバーメダリストのエリック・ワイナイナ選手は、会場に駆け付けて挨拶を行なった。ほかには、今年のパイクスピーク100周年記念大会を制したロメイン・デュマ選手もビデオレターで祝辞を述べていた。

田嶋選手は67歳にしてまだまだ現役!

この祝賀パーティは、田嶋選手の7歳の時に録音された「ドライバーになりたい」という音声からスタートした。現在田嶋選手は67歳。自身の将来の夢を形として残してから60周年。パイクスピークに参戦を開始した1988年から次戦でちょうど30年の大会となる。

来年の車両の開発はもうすでに進んでいるであろう。しかし、関係者からはそれについての話は一切出てこない。

気になるのはその車両サイズだ。2016年大会を制したデュマ選手の車両は、非常に軽量なボディに強力なエンジン、そして4輪駆動車であった。それと比較すると田嶋選手のマシン「E-RUNNER パイクスピークスペシャル」は少々大柄である。そして田嶋選手と同じEV改造車クラスに参戦しているリース・ミレンの車両はE-RUNNER パイクスピークスペシャルよりも軽量である。

またE-RUNNER パイクスピークスペシャルは、毎年改良が加えられてはいるものの、基本的には2012年に製造されたシャーシを5年使い続けていることになる。

田嶋選手に直接話を聞いてみた。大きさは?「これ以上大きくなったらコンテナに入らない。だから大きくはならないよ」という答えが返ってきた。新シャーシの採用もあり得る。そしてサイズは現状のままか、小さくなる可能性があるということだ。

モンスター、殿堂入り現役ドライバーとして、再び山の男の称号奪還を狙う気は満々だ。

(文・写真:青山義明)