今、日本で発売されている乗用車に採用されているトランスミッションで最も多いのはCVTだろう。段階的なギアによる変速とは異なり、無段階変速が可能なCVTには様々なメリットがあるが、中国では日本ほど普及していない。そこには、日中両国における自動車文化の違いがあるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 今、日本で発売されている乗用車に採用されているトランスミッションで最も多いのはCVTだろう。段階的なギアによる変速とは異なり、無段階変速が可能なCVTには様々なメリットがあるが、中国では日本ほど普及していない。そこには、日中両国における自動車文化の違いがあるようだ。

 中国メディア・今日頭条は25日、「どうして日系車はCVT変速機に思い入れを持っているのか」とする記事を掲載した。記事は、中国国内の消費者にとってCVTは「無性能」の代表であり、伝動効率が低い、爆発的な力がないといった印象があると紹介した。

 そのうえで、CVTがオランダで発明され、ドイツで広く使用された後、日本で大きく発展したと説明。日本人がCVTの技術にこだわりを持つ理由について、経済的、実用的といった点が求められるほか、ターボではなく自然吸気が好まれ、強いトルクが求められない日本のお国柄が大きく関係していると解説した。また、燃費の良さ、コストダウンといった点も、日本のローエンド、ミドルエンドの乗用車に搭載される最良のシステムとみなされる理由であると伝えている。

 記事は、変速機の段数は多ければ多いほどいいというものではなく、エンジンのサイズに合った変速機を採用することで燃費も良くなり、ギアチェンジ時に生じる不必要な摩擦を防ぎ、変速機を長持ちさせることができるのだと説明。日本のように排気量の小さいエンジンにはCVTが適しており、現在各メーカーはCVTの欠点を補完する方法を考えることに力を注いでいるとした。そしてギアチェンジ時の変速ショックがないCVTが、将来最も理想的な変速機になる日がやって来るかもしれないと結んだ。

 自動車は地面を走るもの。その地面に合わせて各地で異なる進化を遂げるのも当然と言えば当然だ。広くて平らな中国と、狭くて人口が密集し、起伏の激しい日本とでは、歓迎される自動車の形もエンジンも、変速機のスタイルも違ってくるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)