■専門誌では読めない雑学コラム
◆木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第77回

 最近、健康に目覚めて、近所の公園を軽くジョギングするようになったら、約3カ月で体重が3kg減って、ウエストも3cmほど絞られました。ベルトの穴1個分細くなって、ベストコンディションでゴルフをしております。

 ゴルフの練習量は少ないのですが、走っているので体幹がしっかりしてきたのか、叩かなくなりました。いやぁ〜、スポーツの秋はコンペも多いし、ゴルフをしまくりますぞぉ〜。

 そんな状況で、この前もコンペがあって、喜び勇んで参加してきました。それは、まあいいのですが、その夜、家に帰って風呂に入る際、ついでに体重計に乗ったら、びっくら仰天。

「あれぇ〜、ゴルフをしてきたのに、普段より体重が1kg増えてるじゃん」「ウエストもほんのり出ているかなぁ」なんて状態だったのです。

「なんでなの?」「ゴルフって、スポーツでしょ?」「しかも、丸1日体を動かすわけだし、体重が減ってもいいんじゃないか」――そう思って当然ですよね。

 なぜ体重が増えていたのか?

 まず、その日の食生活を振り返ることにしました。朝、ゴルフ場に到着するや、ごはんものの定食を食べました。パンだと、お腹にたまらないんですよね。やっぱり、ごはんじゃないと力が入りません。それに「今から運動するから」と、がっつり食べます。

 それは、朝のトイレにもつながるわけです。ものを食べれば、自ずと胃腸の動きが活発になり、便通も良好となりますから。

 そうして身も軽くなったら、さあ、ラウンド開始! プレー中はさすがに間食などせず、ペットボトルのお茶だけ飲みます。

 しかし、昼のランチは普段肉類を食べない反動か、とんかつ定食とか、ステーキランチとか、重いものばっかり食べてしまいます。思えば、この日もそうでしたね。たまにバイキングなんてあると、プレートに料理を盛りすぎて、午後は腹パンパンで体が回りませんから......。

 まあ、そんな具合で昼はちょっと食べすぎかと思いますが、でもまだ許容範囲。コンペはここからが本番です。

 午後4時くらいから表彰式が始まり、そこでパーティーのセット料理をいただきます。前菜をチマチマ食べる分にはいいのですが、シメに焼きそばなんか出たりすると、もう止まりません。焼きそばはパーティーに出ない人がいるので、いつも余ってしまいます。残したら、失礼ですよね。「じゃあ、いただきます!」って、無茶苦茶な論理ですわ〜。

 いやぁ〜、満腹。これで1日3回、食事したことになるけど、「しっかり運動したから、どっこいどっこいでしょ」と思うわけです。

 ところが、この考えが甘かった。その日の夜は、コンペの2次会と称して、ちょっとした飲み会にも参加。ゴルフ疲れなものだから、アルコールが回りまくります。ついでに、出されたシューマイとか、から揚げとか、ピザとか、こってり系にもガンガン手を出してしまいます......。

 これで家に帰って体重を測ったら、そりゃ、増えてますわ。たとえ2次会がなくても、3食がっつり食べていますからね。ゴルフをした日は、太る構造になっているのです。

 ローマ皇帝のジュリアス・シーザーが、ゴルフをしたなら、きっとこう言うでしょう。

「肉をやめて、シーザーサラダを食べなさい」

 ほんまかいな......(ちなみに、シーザーサラダはシーザー皇帝が好んだサラダという話は俗説です。本当は1924年、イタリア系移民のシーザーさんがハリウッドで考案したサラダだそうです)。

 うすうす「ゴルフは太る」説には気づいておりました。誰とは言えませんが、ふくよかな女子プロもおりますし、男子プロにもがっちりしている選手はたくさんいます。ゴルフは、体重を乗せる打ち方があり、体重があるとそれだけ飛ぶ、という考えが根強いです。ひょろっとしていると、「大丈夫? 飛ぶの?」って心配されますから。

 太っているほうが飛ぶ思想が強い昨今、アマチュアなら、なおさら助長されます。ラウンド後、ストレッチじゃなく、肉を食うほうがアマチュアらしいと言えば、それまでですが。

 冷静にゴルフのラウンドを見ると、最近は乗用カートの導入で、ほとんど歩きませんよね。かつて、クラブ競技に出ていた頃は、1日で7〜8kmは歩いたでしょうか。しかも丘陵で、アップダウンもあり、夏場じゃなくても汗だくでした。

 今、ゴルフをやる方でやせたいと思うなら、ラウンド中は歩くほうがいいです。車の運転もあるので、「あまり疲れたくない」という方は仕方がありません。別な日にダイエットをしましょう。

 とにかく、ゴルフでダイエットを考えるのは、どうかと思います。ダイエットしたいなら、ほんのり汗をかく程度の、軽めのジョギングでいいですから、それを週2〜3回やってみてはいかがでしょうか。それも無理なら、通勤や帰宅の際に、ひと駅前で降りて歩いてみるとか。そういうことをやって、体重を減らしましょう。

 いいですか、男性の場合、通常売っているズボンのウエストの上限は、92cmです。私は96cmまで増えて、ベルトのいらないカーゴパンツばかりはいていました。今は、なんとか92cmを切りましたが......。

 というわけで、目指すは「ゴルフも、ウエストも、80台を出す」です。

 これが、アマチュアゴルファーの最終目標です。ぜひ、がんばりましょう!

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

木村和久●文 text by Kimura Kazuhisaq