海外でも細田守監督は人気!

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 「バケモノの子」製作時の細田守監督を追ったNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀 アニメーション映画監督 細田守の仕事」(2015年放送)が10月28日、第29回東京国際映画祭内の特集企画「映画監督 細田守の世界」で上映された。細田監督をはじめ、トーマス・ナム氏(韓国/アジア・ファンタスティック・フィルム・ネットワーク マネージング・ディレクター)、マリオン・クロムファス(ドイツ/ニッポン・コネクション映画祭フェスティバル・ディレクター)、フランスで活動する映画評論家のイブ・モンマイヨール氏が六本木アカデミーヒルズでのトークイベントに出席し、海外での細田監督作品の評価、共同製作の可能性、国際映画祭といったグローバルな話題で盛り上がった。

 モンマイヨール氏とクロムファス氏は、フランスとドイツのアニメ市場について「宮崎駿さん、スタジオジブリの作品が、アニメが人気を獲得したきっかけだった」と声をそろえる。そのため、モンマイヨール氏は「フランスでは新しい作品が出てくると瞬時に宮崎駿さんと比べられる」と実情を告白。さらに「韓国も同じです、細田さんにとってアンフェアなことだと思いますが」(ナム氏)、「ドイツもアンフェアだと思います。ジブリの作品と比べられる」(クロムファス氏)との意見が上がる。

 だが、細田監督の評価は高いという。「韓国では細田さんは日本のアニメの次期救世主だと思われています」(ナム氏)、「ドイツでは『サマーウォーズ』がとても人気がありました。新聞でも、絶賛されました。ドイツでも、もちろん次の宮崎と言われています」(クロムファス氏)と“ポスト・宮崎駿”として期待されていると語った。

 海外での評価の場として映画祭があるが、細田監督は「観客の反応を見たいです」と言い、「上映が終わった後のQ&Aでは考えつかないような意見が出るので楽しみにしています。ドイツでは若い人がたくさん質問をしてくれました」とニッコリ。「普段は一般の人よりも映画館に行く数が少ないかもしれません。あまり影響を受けたくないからです。でもその代わりに映画祭に行ったときには、日本で公開されていない映画を見るチャンスがあるので、積極的に映画を見ようと思っています。去年、トロント国際映画祭に招かれた時には2日間で11本くらい見ましたね」と明かした。また「映画祭に呼ばれることは特別な体験なので、できれば毎年行きたいくらいなんですが、作品を持って行かないといけないので、難しいところですよね」と明かしていた。

 さらに細田監督の今後の製作スタイルに話が及ぶと、「アニメ界で世界的なスターになっていますが、他のプロダクションと共同製作する予定はありますか?」という質問も。細田監督は、「共同製作って必ずしも、出資っていうことだけではない。一緒に何か作品を作っていける人が日本人だけっていうわけではないから。海外に行くとその国で有名な作家の画集を買ってみることが多いので、いつか現場で一緒にできたらいいなっていう夢はあるんです」とほほ笑んだ。

 第29回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。