われわれは普段生活する中で、数多くのルールを知らず知らずのうちに守っている。そして、そのルールの多くは、何かに書かれたものではない暗黙のルールなのだ。日本人にしてみれば「知っていて当然」のルールも、外国人にしてみれば「そんなもの、言ってくれなければ分からない」となる。そこからトラブルが生じることも少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 われわれは普段生活する中で、数多くのルールを知らず知らずのうちに守っている。そして、そのルールの多くは、何かに書かれたものではない暗黙のルールなのだ。日本人にしてみれば「知っていて当然」のルールも、外国人にしてみれば「そんなもの、言ってくれなければ分からない」となる。そこからトラブルが生じることも少なくない。

 中国メディア・九江新聞網は26日、「日本には『細かいルール』がとても多い」とする記事を掲載した。記事は、日本に2年間住んできた中で、様々な細かいルールに触れたとし、「明文化されていないルールであっても、みんな自覚を持って守るのである」と説明している。

 そのうえで、孫を児童館に連れていった時の話を紹介。館内を清潔に保つために入口で靴を脱がなければならないこと、身なりを整える必要があり、ボタンがちゃんと掛けられていなかった孫を見た職員が直してくれたこと、そして、館内では飲食が禁止されており、飴を舐めていた孫を見たほかの子どもが先生に伝えると、先生がすぐにやって来てやめさせたことなどを伝えた。子どもたちにはまだ理解できなかったとしても、同伴の保護者にとっては「いちいち書き出さなくても知っていて当然」のマナーやルールだが、日本での生活歴がない、あるいは浅い作者にとっては「非常識」だったのだろう。

 記事はまた、レストランに入って喉が渇いたのでコップを持って厨房に水をもらいに行こうとしたところ、店員に「席にお戻りください。御用があればテーブルのボタンを押してください」と制止されたというエピソードも紹介。ただ水をもらうためだけに店員を煩わせるのも、という親切心からの行動だったようだが「日本人には納得されなかった」とした。その際、店員に「これは決まりですから。破るわけにはいきませんので。もし、みんな厨房にやって来たら、混乱するじゃないですか」と言われたことについても言及している。

 そのうえで、「日本人がルールをちゃんと守るからこそ、社会は安定しており、衛生環境の問題や、取るに足らないようないざこざの発生が少ないのである」と結論づけた。

 ルールを守る目的は、社会の秩序を守り、人びとが快適な生活を送れるようにすることにある。みんながルールを守らず自分の利益ばかりを優先させようとすれば、必ずどこかで争いが発生し、社会は成り立たなくなる。ただ、昨今ではルールを守ること自体が目的化するケースも目立っており、「どうしてそんなルールがあるのか、守らないといけないのか」が分からないものも少なくない。

 やたらルールが多く、それを守ろうとする日本の社会と、ルールが少なく、あっても自身の利益にならないものは守らない傾向にある中国の社会。もしかしたら、両者を足して2で割るくらいがちょうどいいのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)