日本を訪れた中国人旅行客が、宿泊先のホテルから温水洗浄便座を持ち去った事件が中国で非常に大きな波紋を呼んでいる。日本で温水洗浄便座を爆買いするだけでも、中国の製造業にとっては「悲哀」であるというのに、勝手に持ち去るとは「恥さらしにも程がある」、「中国人旅行客のイメージを損なった」などという批判の声が中心だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れた中国人旅行客が、宿泊先のホテルから温水洗浄便座を持ち去った事件が中国で非常に大きな波紋を呼んでいる。日本で温水洗浄便座を爆買いするだけでも、中国の製造業にとっては「悲哀」であるというのに、勝手に持ち去るとは「恥さらしにも程がある」、「中国人旅行客のイメージを損なった」などという批判の声が中心だ。

 ただ今回の事件が起きる以前から訪日中国人旅行客のマナー問題・トラブルなどは報じられており、日本での中国人旅行客のイメージは決して良好ではなかったと言えよう。

 一方で、米国の旅行予約サイトエクスペディアが実施した「エクスペディア・ベストツーリスト」調査によれば、日本人は2007年、08年、09年と3年連続で「世界最良の観光客」に選ばれている。同調査はヨーロッパ、北米、南米およびアジアパシフィックのホテルマネージャーに対して、各国の旅行客の評判を尋ねたものであり、日本人は「礼儀正しさ」、「行儀の良さ」、「清潔さ」などで1位を獲得し、「世界最良の観光客」に選ばれた。

 調査としては若干古いものではあるが、日本人の「礼儀正しさ」、「行儀の良さ」などが短期間で大きく悪化するとは考えにくいため、世界における日本人旅行客のイメージや評価は、中国人旅行客に比べて相対的に優れていると言っても差し支えはないだろう。

 だが、中国メディアの騰訊は26日、「日本人旅行客のイメージが世界的に良好なのは、日本の国力が低下しているため」であると主張する記事を掲載した。

 記事はまず、「現在、世界中で良好なイメージを確立している日本人旅行客も、かつては渡航先でマナー違反を繰り広げてきた」と指摘。日本人が海外旅行を楽しむようになり、海外での常識やマナーを身につけ、良好なイメージを確立できるようになるまで非常に長い時間がかかったことを伝え、現在の中国人はかつての日本人と同じ道を辿っているだけに過ぎないと論じた。

 続けて、中国人旅行客のイメージが世界的に向上するのは、中国の国力が低下し始めた時であると主張。その理由は「日本人旅行客のイメージが世界的に向上したのは日本の国力が低下し始めた」ためであり、それは「景気が悪化したことで、民度の高い裕福な日本人だけが海外旅行に行くようになったため」だとし、中国も国力が低下し、民度の高い裕福な中国人だけが海外旅行に行くようになれば、中国人旅行客のイメージも自然に向上するはずだと主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)