大手広告代理店の女性社員の過労による自殺に対して労災認定が下されてことが報じられて以降、日本では自殺をテーマにした議論が再燃している。かねてより日本はストレス社会、自殺者の多い社会とみられる傾向にあり、今回の件で改めてその認識を強めた外国人も多いのではないだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 大手広告代理店の女性社員の過労による自殺に対して労災認定が下されてことが報じられて以降、日本では自殺をテーマにした議論が再燃している。かねてより日本はストレス社会、自殺者の多い社会とみられる傾向にあり、今回の件で改めてその認識を強めた外国人も多いのではないだろうか。

 中国メディア・今日頭条は26日、「日本はどうして自殺率の高い国なのか」とする記事を掲載した。記事は、日本人が心のうちに多大なるストレスを蓄積していると紹介。「人たる者、みんな自尊心を持っている。しかし、仕事や生活のためとはいえ、屈辱を受けるようなことをせざるを得ないこともある。そのストレスが発散できなければ、突然殺人などの犯罪に走ったり、自殺を選択することになり得るのだ」と論じた。

 また、日本はノーベル賞受賞者を多数輩出し、環境保護にも優れた国である一方で、「その骨身の部分から言えば、彼らはなおも絶対的な封建時代に身を置いているのである」と説明。厳しい上下関係の中で、その序列を守らなければ排斥されることになるとした。さらに、日本では各個人がみんな同じルールの中で生きることを要求されており、「個性のない国である」と解説。ルールを守ってさえいればいいが、逆にそこからはみ出せば必然的にみんなから攻撃を受ける対象になるのだとしている。

 そして、日本式のいじめは組織的、かつ、一定のルールに基づき行われるとし、いじめる対象をみんなで「まるで存在しない」かのように扱い、対象が何をしても無視し続けると説明。「この感覚をわが身に置き換えてみると、ものすごく恐ろしいと感じないだろうか」と問いかけた。記事は、そんな状況で、ストレスに耐えきれなくなって最終的に自殺に走るというのは無理もないことであるとも説明した。

 さらに、「他人に迷惑をかけない」ことを旨とされる日本における特徴的な自殺の方式が、線路への飛び込みであると指摘。「そんなことしたら、みんなに迷惑をかけることになるではないか」とする一方で、「もしかしたら、死ぬ前の最後の瞬間になって、初めて魂の解放を得ようしているのかもしれない」と締めくくった。

 人間が、傍から見て極端な行動に出るのは、大概何かに追いつめられて、全く逃げ場がなくなってしまった時である。そして、実際に逃げ道があるかどうかではなく、本人が「もうどうしようもない」と絶望した時なのだ。いじめや過労を苦にした悲しい出来事が起こるたびに、何とか当事者を救えなかったものかという思いを抱くが、気づくことも、思いとどまらせることも、決して容易なことではない。しかし、だからと言ってその努力をあきらめてはいけないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)