ドローン戦争の闇に切り込む (C) eOne Films (EITS) Limited

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 ヘレン・ミレン、故アラン・リックマンさん、アーロン・ポールら実力派俳優が結集し、軍事用の無人戦闘機(ドローン)を使った現代の戦争を描くサスペンス「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」のアメリカ版テレビスポットが、公開された。バラク・オバマ米大統領の演説音声を使用し、同時代性と危機感をあおっている。

 イギリス軍の諜報機関に所属するキャサリン・パウエル大佐(ミレン)は、国防相のベンソン中将(リックマンさん)と協力して、ナイロビでの英米合同軍事作戦をロンドンから指揮している。テロリストの大規模な自爆テロ計画を突き止めるが、殺傷圏内に民間人の少女がいるとわかり、事態は混迷を極めていく。人気ドラマ「ブレイキング・バッド」で知られるポールが、ドローン・パイロットのスティーブを演じている。「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」や、オスカーに輝いた「ツォツィ」のギャビン・フッド監督がメガホンをとり、「キングスマン」や「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」(10月29日公開)でも活躍するコリン・ファースが製作を務めた。

 映像で使用されたオバマ大統領の音声は、共に「ドローン戦争」について語った2013年5月の米国ナショナル・ディフェンス大学での演説と、14年5月の米国ウェストポイント(陸軍士官学校)卒業式でのもの。オバマ大統領は大統領に就任後、テロ組織への対抗策としてドローンを積極的に取り入れている。今回の演説音声の使用はそのような背景に根差しており、“見えない戦争”と称されるドローン戦争が、今この瞬間も行われていることを見る者に喚起する。

 映像ではパウエル大佐やベンソン中将が神経をすり減らしていくさまが約30秒に凝縮されているが、オバマ大統領の「我々が下す決断は、子どもたちの残す世界を定める」という言葉が重く響くシリアスな内容になっている。

 「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」は、12月23日から全国公開。