中国メディア・今日頭条は25日、「同じアジアの国なのに、中国のクルマづくりはどうして日本に及ばないのか」とする記事を掲載した。記事は、技術的な点、そして歴史的な点から、日本と中国の自動車製造における「差」について論じている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は25日、「同じアジアの国なのに、中国のクルマづくりはどうして日本に及ばないのか」とする記事を掲載した。記事は、技術的な点、そして歴史的な点から、日本と中国の自動車製造における「差」について論じている。

 まず、技術的な面については「われわれの教育では、正確さ精密さに関する研究が存在しない」と指摘。溶接技術を例に挙げ、日本では0.1ミリメートル単位の制度が要求され、厳しい訓練や試験が行われているのに対して、中国では「『師匠』に何年か教わっただけの『新兵』が、工場で作業しているのである」と説明した。このような状況であるゆえ、自動車のエンジンや高強度鋼材、高密度なネジといった部品が全て日本や欧州からの輸入頼みになっているのだとしている。

 そして、歴史的な点では、中国は清末の洋務運動の失敗から8カ国連合軍による侵略侵略、対日戦争、そして工業のお手本としてきたソ連の崩壊という数々のトラブルを経てきた中国が、明治の産業革命、朝鮮戦争特需、高度経済成長といったチャンスをものにしてきた日本との間に、「この100年で20-30年、いや先端分野では80年あまりの差をつけられている」と説明。

 ソ連崩壊によって自主発展の道を余儀なくされた中国の自動車企業は、日本や欧米との合弁に活路を見出すも、その結果「組立工場」に甘んじることとなって「さらに10年遅れた」としたほか、近年になってようやく自主開発に力を入れ始めたものの、短期間のうちに収益をあげるのは不可能であること、国産車の発展の方向性がなおも不透明であることをを指摘している。

 そのうえで、今後中国の自動車産業が日本に追いつき追い越すためには、まず「地に足をつけて発展の路線を定め、積極的に自らの技術を開発すること」が必要であるとした。また、目覚ましい発展を遂げている航空宇宙開発分野の素材製造技術を自動車分野に応用すること、国際的な標準を上回る新しい安全検査基準を設けて、中国自動車業界の国際的な影響力を高めることもすべきこととして挙げた。

 「時は金なり」とはよく言ったもので、時間の経過によって蓄積された経験や実績は、いかに膨大なき財力を持っていたとしても、短期間のうちに手に入れることは不可能なのだ。そして、単に時間さえかけていれば成熟し、発展するかと言えば、決してそんなことはない。情熱を注ぎ、コツコツと地道な努力を重ねてこそ、時間の蓄積が生きてくるのである。記事が指摘する「80年の遅れ」を、いつまでにどうやって取り戻すのか。まず最初にやるべきことは、本気になって真剣に考えることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)