写真提供:マイナビニュース

写真拡大

ゴールドカードよりもワンランク上に位置づけされるプラチナカード。ひと昔前までは、カード会社から招待を受けた者しか入会できなかったが、現在は申し込み可能なカードが増加。年会費はピンキリだが、2万円台のカードも複数発行されており、普通のサラリーマンでも手の届く範囲になってきている。

プラチナカードの代表的なサービスは以下の3つ。まれに対応していないカードもあるので、入会を検討する際は、まずこの3つのサービスを付帯しているかチェックしよう。

(1)コンシェルジュサービス
24時間、年中無休で、さまざまな要望に応えてくれるプラチナカードの代名詞ともいえるサービス。レストランや宿泊、交通チケットの予約をはじめ、祝い花やギフトの手配、買物情報の提供など、基本的にカードを利用することを前提とした内容であれば、たいていのことには対応してくれる。

(2)空港ラウンジサービス
ゴールドカードに付帯する空港ラウンジサービスは、基本的に国内主要空港でしか使えないが、プラチナでは利用範囲が世界の主要空港にまで拡大。多くは「プライオリティ・パス」に別途登録して利用するタイプだが、近年は登録なしで使える「ラウンジ・キー」を採用するカードも増えている。

(3)グルメサービス
対象のレストランや料亭の指定コースを2名以上で利用すると、1名分のコース料金が無料になるサービス。高級店が多く、1回の利用で2万円以上得することもある。ただし、対象店は東京や大阪など大都市に多く固まっているため、居住地によっては実用性が低い場合もある。

このほかにも、ホテルや航空会社の上級会員資格、有名アミューズメント施設での優待が付帯するカードもあるが、基本的に特典の充実度とカードの年会費は比例する。プラチナカードはサービスが豊富な半面、持つ人によってはサービスを使いこなせず、年会費を無駄にしてしまうケースも少なくないため、初めてプラチナカードを持つなら、まずは手頃な年会費のものを選ぶといいだろう。以下に申し込み可能で、2万円前後の年会費で持てる3枚のプラチナカードを紹介する。

■MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は、通常年会費は2万1,600円だが、リボ払いサービスの「楽Pay」に登録し、年1回以上リボ手数料を支払うと、次年度年会費が3,000円引きの1万8,600円になる。家族カードは1枚目は無料で、2枚目以降は1枚につき年会費3,240円。

前述した3つのサービスはすべて付帯しており、24時間365日対応の「プラチナ・コンシェルジュサービス」、世界400都市以上の空港ラウンジに入れる「プライオリティ・パス」、全国200店以上のレストラン・料亭が対象の「プラチナ・グルメセレクション」が利用可能。ほかにも、海外旅行の出発および帰国時に手荷物1個を無料宅配、海外旅行中に空港カウンターでコートを無料で預かってくれるサービスなどもある(ともに羽田・成田・中部・関西空港のみ対応)。

ポイント制度も多彩なボーナスプログラムが用意されており、基本は毎月合計利用額1,000円につき1ポイント(=5円相当)だが、初年度は国内利用時は1.5倍、海外利用時は2倍、入会時に指定した月は毎年2倍。また、年間利用額や継続利用などの条件を満たすと受けられるボーナスもある。例えば、前年100万円以上利用した場合、指定した月に海外で利用すると還元率は1.75%(通常分0.5%+海外利用分0.5%+指定月利用分0.5%+年間利用額に対するボーナス分0.25%)。当年利用額と継続年数によっては、さらに0.1%分も加算される。

旅行傷害保険は海外最高1億円(自動付帯は5,000万円)、国内最高5,000万円を補償。最高2万円を補償する渡航便遅延保険、最高300万円を補償するショッピング保険、暴漢やひき逃げなどの被害に遭った際に最高1,000万円が補償される犯罪被害傷害保険も付帯。また、健康・介護などの電話相談を24時間365日無料で利用できるサービスもある。

■Orico Card THE PLATINUM

「Orico Card THE PLATINUM(オリコカード ザ プラチナ)」は、この10月に募集が始まったばかりの新カード。年会費は2万円で、家族カードを3枚まで無料で発行できるため、もし4人で利用した場合は、1人あたり年会費5,000円と考えてもいいだろう。

コンシェルジュはMasterCardが運営する「MasterCard コンシェルジュ」が利用でき、空港ラウンジは世界約350都市で使える「ラウンジ・キー」が年6回まで無料。7回目以降は1回につき27米ドルとなる。グルメサービスは全国約200店が対象の「Taste of Premiumダイニング by 招待日和」が利用可能だ。

海外旅行の出発・帰国時には、手荷物を片道につき2個まで無料宅配してくれるサービスがあり、海外用携帯電話・Wi-Fiのレンタルやクロークサービスも割引に(いずれも2016年の優待内容)。ほかにも、MasterCardが提供するさまざまな優待、全国20万カ所で優待を受けられる会員制プログラム「Orico Club Off VIP」のサービスも利用できる。

ポイント還元率の高さも魅力で、通常は1決済100円利用につき1ポイント(=1円相当)だが、海外利用時は1.5倍、同カードと紐付けた電子マネー「iD」「QUICPay」利用時も1.5倍、誕生月は2倍となる。また、「オリコモール」を利用して掲載サイトでショッピングをすると、サイトごとに設定された倍率のポイントに加えて、利用額の1%のポイントが特別加算される。

旅行傷害保険は海外最高1億円(自動付帯分は5,000万円)、国内最高1億円を補償。最高10万円を補償する渡航便遅延保険、最高300万円を補償するショッピング保険、偶然の事故で他人に損害を与えてしまった際に最高100万円が補償される個人賠償責任保険も付帯している。

■SBIプラチナカード

「SBIプラチナカード」は、券面素材に純プラチナを使用しており、見た目の高級感も抜群のカード。年会費2万1,600円で、家族カードは1枚目は無料、2枚目以降は1枚につき年会費5,400円。本会員の利用枠の範囲内で、各家族カードの利用限度額を自由に設定できる機能もある。

前述した3つのサービスに関しては、先に紹介した「Orico Card THE PLATINUM」と同様に、「MasterCard コンシェルジュ」、「ラウンジ・キー」、「Taste of Premiumダイニング by 招待日和」が利用可能。海外旅行の出発・帰国時には、手荷物を片道につき2個まで無料宅配してくれるサービスなど、MasterCardが提供するさまざまな優待も利用できる。

ポイント制度は毎月の利用合計額1,000円につき10ポイントが貯まり、1,000円未満の端数に関しても、翌月に繰り越して計算される。また、半年間の利用額に応じてボーナスポイントが最大で1万ポイント貯まる (2016年10月から2017年3月までに200万円以上利用した場合)。ポイントは引き落とし口座へのキャッシュバックにも使うことができ、ネット上で申請すると即時に入金 (時間帯によっては翌営業日)。3,000ポイント→2,000円、5,000ポイント→4,000円、1万ポイント→1万円と、まとめて交換するほど1ポイントの価値は高くなる。半年間で200万円利用すれば、ボーナス分と合わせて3万ポイントが貯まるため、還元率は1.5%となる。

旅行傷害保険は海外・国内ともに最高1億円を補償。ショッピング保険は最高50万円を補償。なお、SBIカードはプラチナに限らず、引き落とし口座を5つまで設定できたり、引き落とし日を自由に選択できたり、海外利用分を住信SBIネット銀行の外貨普通預金を使って米ドルで決済できたり、支払いに関するサービスが充実していることも特徴だ。

今回紹介した3枚のカードは、いずれも20歳(学生除く)から申し込み可能。発行には審査にパスする必要があるが、各社とも審査基準は「安定した収入がある人」という表記のみとなっているので、過去に延滞履歴などなく、一般的なサラリーマン程度の収入があるなら、過度な心配は不要だろう。ぜひ臆せずに申し込んでほしい。

(※クレジットカードの用語などは以下を参照)

『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』

※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。
<著者プロフィール>

タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月7日発売の『最強クレジットカードガイド2016 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川マガジンズ)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。

(タナカヒロシ)