舞台挨拶に立った橋本愛と高良健吾

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 行定勲監督、橋本愛、高良健吾ら熊本出身の映画人・著名人が結集し製作した中編映画「うつくしいひと」が10月27日、東京・六本木ヒルズほかで開催中の第29回東京国際映画祭で特別上映された。

 この日は行定監督、橋本、高良のほか姜尚中、米村亮太朗がTOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台挨拶。今年4月に起きた熊本地震のことに触れた行定監督は、昨年の撮影を振り返り「こんなに短い期間で変わってしまうとは思ってもみなかった。震災を間に挟んでいるので、3年くらい前の感じなんです」と胸中を語る。それでも、「見るたびに印象が変わる。それは、いいキャスティングだったから。全員熊本出身なんだけど、監督仲間たちから『熊本、いるねえ』とよく言われる」と出演者を称え、誇らしげだった。

 数日後には、熊本を舞台にした同作の第2弾となる新作がクランクインすると明かした行定監督。「変化に触れながら、熊本の現状を全国の皆さんに見てもらいたい。そして風化させることなく、熊本との距離を縮めて、皆が遊びに来てくれるような映画にしたい」。高良も、「今の熊本を残さなきゃいけない。映像として残すことは、すごく意味があること。映画の力を借りながら、恩返しすることができたらいいなと思っています」と真摯な面持ちで語っていた。

 映画は、橋本演じる主人公・透子が、母・鈴子(石田えり)の前に現れた謎の男と県内をめぐる様子を通じ、過去と現在の思い出が交錯するノスタルジックなラブストーリーを描く。熊本城、夏目漱石旧居、江津湖、菊池渓谷など、同県の名所で撮影されている。水源が好きだという橋本は、「菊池渓谷の美しさが素晴らしいんです。神々しいというか。あんなに美しい場所があるということを、皆さんに知ってもらいたいし、行ってほしいです!」とアピールに努めていた。

 第29回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。