バヒド・ハリルホジッチ監督(64)はいみじくも言った。「私はアルジェリアを3年間で世界ランキングを52位から17位に上げた。日本代表でもそれと同じことをできると確信している」と。
 だが、就任約1年半で、日本の世界ランキングは53位から56位に後退している。
 サッカー・日本代表がワールド杯アジア最終予選でオーストラリアと戦って引き分けたのと同時に、ハリルホジッチ監督の進退問題も明るみに出た。日本はこの時点で2勝1敗1分け。予選グループBで3位の成績。W杯6大会連続出場に“黄信号”も点滅し、11月1日予定の技術委員会次第では予選途中での指揮官交代も十分にあり得る状況だ。

 しかし、「悪いのは指揮官だけではない」とする抜本的改革論も囁かれている。
 「代表選手にも(成績不振の)原因があるのではないかという意見です。試合でのパフォーマンスを高めるために日本サッカー協会は様々な配慮を重ねてきましたが、選手たちの“勘違い”を指摘する声も出始めているのです」(関係者)

 遠征の際、日本代表の飛行機移動はビジネスクラス。国内移動はグリーン車、ホテルは“超”が付くほどの高級ホテルで、もちろん個室だ。食事は専属コックが帯同するときもある。これでは海外遠征というよりも、気心知れた仲間との豪華海外旅行である。
 「同じB組のイラクは政情不安により選手の日当が遅延されており、日本と試合をしたときは、格安航空会社のエコノミークラスで深夜に現地入りしたほどです」(専門誌記者)

 日本代表選手の日当は1万円。これに、試合によって勝利給が支給される。その額はW杯本大会で200万円、W杯予選で30万円、親善試合で10〜30万円。これらは「フル出場」が支給の条件だが、短時間の出場でも得点に貢献したり監督の推薦などがあれば、同様に支払われるという。
 ただし、引き分けで半額、負ければゼロ。指揮官の進退問題に発展したオーストラリア戦では、フル出場した選手で15万円が支給されたことになる。苦戦が続く同代表だが、フル出場している主力はすでに75万円を得た計算だ。

 いずれにしても、スポーツにはハングリー精神が必要だ。小遣い付き豪華旅行のお大尽感覚だけは止めていただきたい。