(左から)ジュン・ロブレス・ラナ監督、
主演のパオロ・バレステロス、プロデューサー
のペルシ・インタラン

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 第29回東京国際映画祭コンペティション部門出品作「ダイ・ビューティフル」が10月26日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映され、ジュン・ロブレス・ラナ監督、主演のパオロ・バレステロス、プロデューサーのペルシ・インタランが会見した。

 第26回東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞した「ある理髪師の物語」のラナ監督の最新作で、トランスジェンダーの主人公トリシャの波乱万丈の人生を描く物語。死んだトリシャの望みは、埋葬前に行われる7日間の儀式で、アンジェリーナ・ジョリーやレディ・ガガら、毎回違うセレブに扮すること。女性として生きることを選んだ生前のトリシャの人生のハイライトと、亡きトリシャの願いを叶えようとする友人たちの姿をユーモアを交えて映し出す。

 バレステロスは、映画祭のオープニングセレモニーで、アンジェリーナ・ジョリーのようなメイクと衣装でレッドカーペットを歩いた。「初めての国際的なレッドカーペットの場で、アンジェリーナ・ジョリーの格好をしました。美しく見せるために、体を締め付けたり、ハイヒールを履いたり痛みを伴う作業でしたが、とても楽しい経験でした」と述懐。美女コンテストで優勝する主人公の熱演を絶賛され、自身がトランスジェンダーであるかどうか問われると「僕はストレートで7歳の娘がいます。ドラァグクイーンの友人もたくさんいます」と明かす。最優秀男優賞、女優賞どちらが欲しいかとの問いには「両方です!」と笑顔で答えた。

 ラナ監督は、2014年にフィリピンでとあるトランスジェンダーが殺害され、ネット上で事件に対しての心無い意見をいくつも目にしたことが本作の構想のきっかけになったと明かす。「トランスジェンダーへの理解を深めたいと思い、この作品を作った」「知的で強く、偏見のある社会に立ち向かう主人公の生き方がテーマ」と作品の主題を語った。

 東京国際映画祭は11月3日まで開催。