観光地は地元の経済にとっても大きな収入源であり、地域活性化のエンジンとして地域をあげた観光地プロデュースの試みも各地で見受けられる。より多くの観光客を呼び込み満足して帰ってもらうために、各種の案内にも工夫が凝らされているのだ。(イメージ写真提供:(C)Luciano Mortula/123RF)

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 観光地は地元の経済にとっても大きな収入源であり、地域活性化のエンジンとして地域をあげた観光地プロデュースの試みも各地で見受けられる。より多くの観光客を呼び込み満足して帰ってもらうために、各種の案内にも工夫が凝らされているのだ。

 中国メディア・深セン新聞網は20日、「細かい部分を大切にする日本は、どうやって観光地のユーザーエクスペリエンスを高めているのか」とする記事を掲載した。記事は、日本人の製品デザインは細部までこだわりが見られ、使い勝手のことがよく考えられているとしたうえで、それが観光地のデザインにも表されていると紹介。京都などの観光地で実際に見られる事例を挙げて、その優れた点について解説している。

 まず、観光地からやや離れた地下鉄や鉄道の駅において、その特色を活かすような創意あふれるポスターが掲示されていることを紹介。ポスターが乗客の目を引き、二次元バーコードや無料のパンフレットを備え付けることでさらに興味を抱かせる工夫がされていることを伝えた。

 また、観光地の入口には現地の特色を良く表しているシンボリックなオブジェや建物が設置されており、観光地のムードを高めているとも説明。さらに、現地の案内地図は現地の風景やイメージにマッチしたデザインになっているほか、地図内の建物などがリアルに描かれていて分かりやすくなっていることを紹介した。さらに、各スポットまでの所要時間も記されていたり、ガイドがいなくても十分楽しめるように多言語案内サイトに繋がる二次元バーコードが付されていたりと、観光客に対してとても親切なデザインになっているとした。

 京都をはじめとする多くの観光地では、現地の美観やムードを壊さないようにするために周囲の建築物や商店のデザインに対して一定の制限を設けている。これも、街全体が観光地としての雰囲気を守り、より多くの観光客に楽しんでもらうための努力の1つと言える。

 単に観光スポット自体をきれいにするのではなく、周辺の看板や標識、ベンチやゴミ箱といった付帯的な付帯的な部分にまでその観光地の特色を持たせることで、より価値の高い、観光客にとって魅力のある観光地になるのだ。中国には、それ自体非常に魅力的な観光スポットがたくさんある。観光地としてのデザインにもっとこだわるようになれば、国内外からさらに多くの観光客を呼びこむことができるに違いない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Luciano Mortula/123RF)