日本のテレビでは一年中医療系のドラマが放送されている。10月から始まったクールでも、人並み外れた高い能力を持つ医師が毎回難しい症例に取り組み、解決している。医療ドラマはあくまでフィクションとして楽しむべきものだが、日本の病院を視察にやって来た中国の医療従事者には「まるでドラマの世界のようだ」と感じることもあるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本のテレビでは一年中医療系のドラマが放送されている。10月から始まったクールでも、人並み外れた高い能力を持つ医師が毎回難しい症例に取り組み、解決している。医療ドラマはあくまでフィクションとして楽しむべきものだが、日本の病院を視察にやって来た中国の医療従事者には「まるでドラマの世界のようだ」と感じることもあるようだ。

 中国メディア・新浪は20日、北京大学深セン医院の医療従事者が同病院と友好関係にある東京の公益財団法人がん研究会 ・有明病院を視察した際に感じたことを紹介する記事を掲載した。この医療従事者は、今年8月から90日間、有明病院で研修に参加したという。

 記事はまず、病院の第一印象について紹介。待ち合いロビーが明るく清潔で、診察を待つ患者の数が多いにもかかわらず非常に静かであるとした。また、「病気になったら、まずはかかりつけ医院に」という制度により、中国のように外来診療の番号取りで長蛇の列ができ、人であふれるような状況は発生しないと説明している。

 さらに、診察などの呼び出しはPHSのような装置で行われ、番号や名前を呼ばれることがないため、プライバシー保護とともに騒音の減少も図られているとした。

 次に、医療スタッフの仕事ぶりで印象に残ったことを紹介している。各診療科で毎週2回早朝、症例についてのカンファレンスが行われるとし、院長以下当該科目の入院担当医師が参加すると説明した。そして、手術室での安全チェック制度では「以前、日本のドラマで執刀医役が仰々しく『これから○○氏の食道がん切除手術を開始します』などと宣言しているのを見て、現実でやったらオーバーだなと感じていた。まさかここでは本当にやっているとは思いもよらなかった」との驚きを示している。

 記事は、同病院では多くの医師が朝から晩まで仕事をしているとしたほか、深夜の事務室でも文句を言ったりふざけたりすることなく、1人1人が黙々と努力しているのである、と伝えた。そして、「毎日宿舎に戻るたび、日本はわれわれより進歩していると思う。しかし、われわれにもできることが1つある。それは、より努力して、より自分の仕事に専念することだ」と締めくくった。

 大切なことは、安全性と質を高めて、事故の発生を最大限防ぐための努力をすることだ。そのためには従事者が最高のパフォーマンスを発揮するための環境づくりも必要だ。大小さまざまな医療トラブルが日常的に取りざたされる中国にとって、日本の先進的な医療機関の視察は非常に有意義なものと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)