26日、騰訊文化は、「日本人観光客のイメージが良いのは、日本の国力が落ちたからだ」とするコラムを掲載。著者はコラム作家の兪天任氏。

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2016年10月26日、騰訊文化は、「日本人観光客のイメージが良いのは、日本の国力が落ちたからだ」とするコラムを掲載。著者はコラム作家の兪天任(ユー・ティエンレン)氏。

兪氏によると、学生時代に広州から来たクラスメートは上海の親戚の家に招かれた後、「上海人は本当に面倒。子どもが親にご飯をよそってあげたら親はありがとうと言わないといけない。家族だろ。そこまでするかね」と漏らしていたという。中国国内でも地域によって生活習慣は大きく異なるということだ。

兪氏は、近年、海外旅行に出かける中国人が増加するにつれ、世界各地で同様の問題が起きているとし、その多くが文化や生活習慣の問題であり、「文明」や「マナー」の問題とは言えないものだと主張している。

その例として、先日、日本のホテルで起きた中国人客による便座持ち去り事件を挙げ、この事件には文化的背景があると分析する。理由は当事者が「前の客が忘れていったものだと思った」と説明していることだ。兪氏は「前の客が忘れていったものであれば持っていってもかまわないと言いたいのではなく、この説明は中国の文化的背景からすると理解できなくはないということだ」と述べる。

中国の「民法通則」では、「合法的な根拠なく不当に利益を得て他人に損害を与えた場合、不当に得た利益を損失を被った者に返却しなければならない」とされている。兪氏いわく、中華文化では「拾ったものをネコババしない」ことは美徳ではあるものの、法に触れる行為だとは考えられてこなかったという。

兪氏は日本人の中国人観光客に対する不満についても解説している。たとえば、「食べ歩き」については、「日本人の批判を受け入れ、改めるべきだ」と主張。理由は地面が汚れるから。「実は日本の路上にもよく見るとごみは落ちているが、汚れていないので清潔に見える。中国ではごみが落ちていなくても汚れがあることによって汚いという印象を与える」としている。一方で、「声が大きい」という指摘については、「日本人は声は大きくないが、麺を食べる時に大きな音を立ててすする。これは日本以外の国では失礼に当たる行為だ」とした。これについては、数十年前に日本が海外旅行に出かけるようになった当時、日本のメディアも「海外で物を食べる時には音を出さないように」「所構わず小便をしないように」といった注意喚起を行っていたと論じている。

では、そんな日本人が海外から受け入れられるようになったのはなぜか。兪氏は日本の作家・安田峰俊氏の見立てを引用しながら、「日本人観光客の印象が良くなったのは、日本人が世界の常識を知ったこと以外に、長年の不景気によって一部の豊かな人しか海外旅行に出かけることができなくなったからである」と説明。「中国人観光客の印象が良くなった時は、すなわち中国の国力が低下し始めたことを表している」と主張している。(翻訳・編集/北田)