陣内節で爆笑続きの舞台挨拶

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 俳優の陣内孝則の9年ぶり3作目の監督作となる「幸福のアリバイ Picture」の完成披露試写会が10月26日、東京・丸の内TOEI1で行われた。人生におけるさまざまなシチュエーションを切り取った5編のオムニバスで、柳葉敏郎、浅利陽介、佐藤二朗ら8人のキャストが登壇。陣内監督は、「つまらないと思ったら、『君の名は。』のような映画だったと言っていただけたら幸いです」と、大ヒットアニメへの便乗作戦に打って出た。

 舞台挨拶の冒頭、陣内は「私、俳優としては完璧な男ですが」と切り出すと、佐藤が大爆笑。出はなをくじかれ「なんで笑うんだよ」と苦言を呈したが、「監督としてはちょっと未熟なところがある中、素晴らしい俳優たちが集まってくれた。感無量です」と感謝を述べた。

 特に柳葉と、この日はスケジュールの都合で欠席した中井貴一には最敬礼。いずれもトレンディドラマで研さんを積んだ中で、「ギバちゃん(柳葉)は休みだったにもかかわらず、やってくれて感謝感激。長いセリフもきっちり覚えてきてくれて、トレンディドラマでは感じられなかった熱を感じた」と称賛。直接オファーを受けたという柳葉は、「『断ってもいいからね』と3連呼されたら、断れないですよね。でも受けた以上は全力で頑張りました」と応じ、固いきずなをうかがわせた。

 中井からは、ビデオメッセージが届き「陣内監督のために必死で頑張りました。面白いと思ったら俳優たちが頑張ったから。面白くなかったら監督のせい」ときっぱり。陣内は、「当然です」と責任を背負う構えだったが、「中井さんは低予算映画だと思ったのか、盛り立ててくれようと現金を置いていってくれた。どんちゃん騒ぎに使いました」と明かし、会場の笑いを誘った。

 一方で、山崎樹範、柾木玲弥ら若手に対しては監督第1作の「ロッカーズ」(2013)を引き合いに出し「あの時の玉木宏、玉山鉄二は俺が選んでいる。これからCMがいっぱいきたら、300万円くらい俺のところに持ってこい」と“出世払い”の見返りの要求。柾木は苦笑するばかりだったが、山崎は「撮影の時から7、8回は言っている。この友情関係と主従関係の違いはなんなんですか」と不満をもらしていた。

 舞台挨拶には他に木南晴夏、渡辺大、入山法子が出席した。

 「幸福のアリバイ Picture」は葬式、見合い、成人、誕生、結婚にまつわる人々のささやかな幸せ探しをつむいでいく。11月18日から全国で公開される。