高畑淳子の会見にはもらい泣きしたと言うが……

「高畑さんの会見は、同じ母親としてもらい泣きしてしまいました。私にはまったく演技には見えなかった。少なくとも母親としてあれは最善の方法だったと思います。

 お母さんは同業で早く独り立ちさせたいという気持ちがあったからでしょうが、子供を仕事場につれていったり。

 でもこうなると叩かれるのも早い。24時間テレビの出演なんて、高畑さんの息子じゃなければ絶対なかったでしょうしね。なんでも許されると勘違いしていたんでしょう」

 こう語るのは、「FLASH」で約3年にわたり4コマ漫画『フルフル9Z』を連載した漫画家、くらたまこと倉田真由美氏(45)。今年の芸能界も“激震”のオンパレード。くらたま先生はテレビの前から離れられない日々が続いている。

 高畑淳子(61)の長男・高畑裕太(23)が、40代のホテル従業員に性的暴行を働き、強姦致傷容疑で逮捕された。くらたま先生も「強姦なんて日本の芸能界では聞いたことない」とあきれる。

「親がしたことで子供が責任を取る必要はないですけど、子供がしたことなら親の責任はありますよね。罪の重さからいうと、彼の今後の芸能活動は難しいでしょうね」

 今年は政治ネタも大いに盛り上がった。7月におこなわれた参院選と都知事選。大勝利を飾ったのは、東京選挙区の蓮舫参院議員(48)と小池百合子都知事(64)。

 くらたま先生は、こうバッサリ。

「女の政治家ってみんなやだよ。みんな嫌い。蓮舫が叩かれてるとチョット嬉しい。そもそも、男も女も政治家でこの人好きだわって人、ほとんどいませんよ。舛添要一さん(67)の件も、たいしたことしてないくせにうまい汁吸いやがってみたいな、生活保護不正受給と似た気持ちかもしんない。

 ただ、小池さんの功績は、都議会のドン、内田茂さん(77)の存在を初めて明かしたこと。小池さんが最初に当選の挨拶に行ったときに内田さんがいなかったじゃないですか。昼メロ観てるみたいで。いびりがきたーみたいな。恐ろしい伏魔殿だったんだね。

 ほんと言うと石田純一さん(62)とかも出てもらいたかったけどね。でも政治家って人がいいだけじゃダメでしょうしね。石田さんはいい人だから、勝ったあとに染まるかもしれないし」

 2016年の幕開けは、ベッキー(32)とゲスの極み乙女。の川谷絵音(27)との不倫から始まり、ファンキー加藤(37)、高島礼子(52)の夫・高知東生(51)と不倫発覚の連鎖状態。大いに世間をにぎわせた。くらたま先生も、「不倫のネタが私いちばん好きー」と破顔する。

「ベッキーちゃん、まだ許されないねー。彼女がなぜこんなになっちゃったかというと、いちばん最初の会見のときに噓ついたから。

『お友達だったんですか?』って聞かれたときに、言葉に詰まるとか目が泳ぐとか悩んだふうをするとか、そこで少なくとも自分自身に対して問いかけがあったら私は応援してましたけど、すごい堂々と『お友達です』って泣きましたからね。あれで、この人は平気で噓をつく人なんだって心がちょっと離れましたね」

 女同士ならわかる、かまととな感じはその前から感じていた、と話す。

「女の人ってみんな、かまとと嫌いだから。女子アナの『私は何も言いません』みたいな、徹底したかまととだったらまだね、虫は好かないですけど納得できるんですよ、キャラとして。

 でもベッキーは『私ぶっちゃけキャラですよ、あはっはー』って雰囲気を背負いながら、全然ぶっちゃけてないっていうのはタチが悪いんですよね。

『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)のときも、中居くんから水を向けられるんじゃなくて、すごい好きだったんですって言葉は彼女の口から言わないといけなかったしね。

 魂の叫びを聞きたかったのに、きれいごとでしょう。魂から出てないから、どんなに真剣そうに言っても上っ滑りになっちゃうよね。『好きになったら、次もいってしまうかも』ぐらい聞きたかった。しかも彼女からの一方的な三行半も、ダメ押しで好感度を落としましたね」

 浮気現場を夫に押さえられ、離婚に至った矢口真里(33)と比較して、「やぐっちゃんは、逡巡したり葛藤するところが見えたから。最後までかまととぶることもなく、ここへ来て露出は増えてるし、CMでは叩かれたけど、やっぱり復活できてるのってそこですよね。全然違う」。

 高島礼子のケースは他人事ではない、とくらたま先生。

「(離婚は)もうちょっとネバると思いました。すごく相性はよかったから双方未練はあったと思う。というのも、こんなお金がなくってそんなに成功もしてないような男を選ぶってことは、私もそうだけれども、かなりいいなと思ってるから結婚するんです。

 今回、こんなにパッと離婚しちゃったのって、シャブだけだったらいざ知らず、シャブ&セックスだったところが大きいのかな。これから先仕事をしていくのに、すごくイメージダウンになるんでしょうし。

 あと相手の女の顔が見えると浮気って辛いです。怒りが湧く。怒りがリアルになるんです。男性だって知ってる男とやられたら怒りが湧くでしょう」

 ファンキー加藤のケースは、妊娠した浮気相手がアンタッチャブル柴田英嗣(41)の元嫁という二重の衝撃だった。

「これは複雑でした。柴田さんが出てくるし、彼は彼で別のトラブルもありましたしね。でもさー、私、男性に言いたい。絶対にヤバいのになんで妊娠するようなことまでしちゃうの? 女の『今日大丈夫』はたいがい信用ならんと思ったほうがいいですよ。私も使ったことありますけど、たいがい信用ならないですよ(笑)」

 宮崎謙介元衆院議員(35)は、妻の金子恵美衆院議員(38)の妊娠中に浮気。夫は議員を辞め、現在は主夫状態。でも離婚には至っていない。

「離婚してないのは想定の範囲内だったからでしょうねえ。口説かれたときもメチャメチャ熱心だったと金子議員が言ってるわけじゃないですか。だけどろくに知らない相手をメチャメチャ熱心に口説く人って、まぁ誠意ないよね。

 最初の離婚も浮気かなんかでしょう? だから、奥さんとしては浮気も旦那が主夫やってるのも想定内。奥さんがよければいいんです」
 

 40代に入ってセックスレスだと嘆くくらたま先生は、セックスレスの人なら不倫もOKと言い切る。

「これは男性の皆さんに言いたいんですけど、女の人は性的な欲望の目で見られることで女でいられるんですよ。やらしい目で見てもらうことで女は女でいられるんだと思う。

 だから夫が死んだらはじけようって、ときどき思いますよ。セックスの生涯回数が少ないから未練がある。夫が死んだら今度は結婚しないで、いっぱい遊びたいなって思いますけどね」

 芸能界はまさに人生の縮図。悔いのない人生を送るための参考事例に溢れている!?

(フラッシュ増刊ダイアモンド2016年10月27日号)