25日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が訪日した。同大統領は18〜21日の日程で中国を訪問したが、中国メディア・観察者網は安倍政権が中国を追いかけるように「ばらまき外交」をすると報じた。

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2016年10月25日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が訪日した。同大統領は18〜21日の日程で中国を訪問したが、中国メディア・観察者網は安倍政権が中国を追いかけるように「ばらまき外交」をすると報じた。

BBCは日本メディアの報道を引用し、日本とフィリピン両国の消息筋から安倍首相が会談で巨額の援助を宣言することが明らかになったと報じている。農業開発支援に50億円(約5000万ドル)の借款供与を伝えるという。また、中国との関係など、フィリピンの新たな外交政策について、安倍首相は説明を求めるとみられている。

しかし、経済援助額においては、中国は日本を圧倒している。BBCによると、フィリピンのラモン・ロペス貿易産業相は21日、中国から240億ドル(2兆5000億円)相当の投資と借款が得られる見通しを明らかにした。それに先立ち、ロペス大臣は20日、総額135億ドル(1兆4000億円)相当の合意に署名できそうだと明かしているとロイターが報じていた。

ドゥテルテ大統領はかねてよりフィリピン初の高速鉄道事業への援助を中国に求めており、この合意にはそれに関する中国国家発展改革委員会とフィリピン交通省などによる備忘録も含まれるとみられる。今年8月にフィリピンの新規鉄道事業に24億ドル(約2500億円)を借款すると発表したばかりの日本にとって、こうした中国の高額援助は脅威となっている。

なお、ミンダナオ島はドゥテルテ大統領の地元で、同島の最大都市・ダバオ市長を長年勤めていた。大統領就任後もたびたびダバオを訪れており、地元には強い思い入れがあるという。(翻訳・編集/岡田)