リーグ3連敗で解任危機にあるインテルのフランク・デ・ブール監督。だが、一部のサポーターは指揮官の続投を望んでいる。

23日のアタランタ戦で敗れたインテルは、リーグ14位と低迷。公式戦でここ6試合、1勝1分け4敗と惨憺たる成績だ。唯一の白星となったヨーロッパリーグのサウサンプトン戦も、内容は完全に負けゲーム。「結果も悪いし、プレーも良くない」と、メディアから酷評されている。

24日にも解任の可能性と騒がれたデ・ブール監督だが、インテルは当面の続投を決定した。26日にトリノ戦を控えているからだ。だが、主要メディアは、トリノ戦の結果に関係なく、デ・ブール監督の解任は既定路線になりつつあると騒ぎ立てている。

この状況に、インテルファンが立ち上がった。オンライン署名収集サイト「change.org」で、「インテルのカオス:オレはデ・ブール派だ」と署名を集めだしたのだ。このファンは次のように主張する。


「インテルの現状の本当の責任者は彼じゃない。8月中旬の就任時に、彼のサッカーに対する考え方がマンチーニのそれと真逆であることは誰もが知っていた。だから、『すべてをすぐに』求めるなら、彼で再出発すべきではなかった。彼のプレー哲学を吸収するには時間が必要だからだ。でも、インテルというクラブはその時間を彼に保証したくないようだ」

「解任すればインテルの状況が変わるというものでもない。だから、インテルに言いたい。オレはデ・ブールの味方だ」

別のファンも「オレはデ・ブール派」と賛同。「仕事をする時間がないなかで就任し、一人ぼっちにされている」「ようやく新たな文化をもたらそうとしてくれている」「クラブから突き放されてもスタイルを失わない紳士」「バカにされてもイタリア語で話し、敬意を示している」とデ・ブール監督を擁護し、「インテルの主な問題はその時々の監督ではなく、机の後ろで座る幹部」とクラブを批判した。


インテルはトリノ戦で結果を出せるのか。そしてクラブはデ・ブール監督の処遇について、どう決断するのか。間もなく、「審判」が下される。