中国の民泊最大手「途家」 旅行サイト買収でエアビーに対抗

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中国版エアビーアンドビーとも呼ばれるTujia(途家)は、旅行予約と旅行代金比較サイトを運営する、Ctrip and Qunarを買収した。

Tujiaは現在、日本や韓国、シンガポール、台湾など中国本土以外でも事業を行なっているが、今回の買収によりさらに海外進出を活性化させる。

評価額が10億ドル以上とされるTujiaは2011年の創業。近年は不動産業界と連携を深め、清掃代行や物件査察の事業も行なっている。同社は今年6月には競合のMayi.comを非公開の金額で買収した。

中国では旅行熱の高まりの中で、国内・海外ともに旅行客が増加を遂げている。2015年の中国の消費者の国内旅行回数は400万回以上。海外旅行は120万回というデータもある。10月の長期連休の際には推定5億2,900万人が国内旅行を行なった。

Tujiaは中国の329都市で41万室の物件を提供している。競合のエアビーアンドビーは世界で200万室を展開するが、これを追撃するかたちだ。

Tujiaは中国の地元企業として、中国マーケットではエアビーアンドビーよりも有利な立場にある。エアビーアンドビーの200万室のうち、中国に存在するのは1.5%に過ぎない。ウォールストリート・ジャーナルの報道によると同社は中国責任者の選任に1年をかけたが、まだ適任者が見つかっていないという。

エアビーアンドビーは海外に旅行する中国旅行者を獲得しようとしているが、今回の買収によりTujiaも海外オペレーションを強化し、これに対抗する。

Ctrip and Qunar は中国最大の旅行予約サイトCtripが昨年10月、旅行検索サイトQunarを買収して生まれた企業。中国旅行者らはロンドンやミラノといった都市への旅を彼らのプラットフォームで予約しており、海外進出を本格化させるTujiaは、強力なパートナーを得た形だ。