PwCコンサルティング合同会社 ディレクター。慶応義塾大学理工学部卒業。外資系IT会社を経て現職。人事コンサルティング領域に関して15年以上の経験を持つ。組織設計、中期人事戦略策定、人事制度設計から人事システム構築まで、組織/人事領域に関して広範なプロジェクト経験を有する。ピープルアナリティクスの領域においては、国内の第一人者として日系から外資系にいたるまで様々なプロジェクト導入・セミナー講演・寄稿を含め、国内でも有数の実績を誇る。現在は、人事部門構造改革(HR Transformation)、人事情報分析サービス(People Analytics)におけるPwCアジア地域の日本責任者に従事している。HRテクノロジーコンソーシアム(LeBAC)理事

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「ピープルアナリティクス」という言葉が、人事の新たなキーワードとして大きな注目を集めつつある――。

 ピープルアナリティクスとは、簡単に言えば人事の領域におけるビッグデータ分析を指す言葉である。ビッグデータといえば、マーケティングや研究開発の領域などでは、もはや当たり前となりつつあるが、この概念が企業の「人事の先進性」を指し示す新たな基軸となってきているのだ。

 ピープルアナリティクスは2012年ごろから欧米を中心に注目されはじめ、近年ではインターネット業界大手のグーグルや、通信業界大手のAT&Tが採用選考プロセスに統計学を活用し採用者のパフォーマンスを予測したモデルを構築した例や、国内で言えば、日立製作所が発表したウェアラブルセンサーと人工知能を活用した社員の行動パターン分析など、多くの先進的な企業での取り組みをきっかけとして、日本においても人事部門のみならず、経営企画やIT部門までを巻き込み、急速に関心を集めるようになった。

 実際に、PwCが2016年に日本国内の235社に実施した調査によれば、調査対象企業の過半数を超える54%の企業が、「人事におけるデータ活用」に強い関心を示している。さらには、従業員数5000名以上の企業に限定すれば、64%の企業が、「何らかの取り組みを既に行っている」、もしくは「予定している」と回答しており、人材データを種類・量、双方の観点から豊富に抱える大企業を中心として一つの大きな流れが生み出されつつある。

 本連載では、日本国内でピープルアナリティクスを牽引する産学の有識者へのインタビュー、先進企業における取り組みを紹介し、今の日本企業のピープルアナリティクスに対する最新動向を共有していきたいと思う。

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