演じるひなたの魅力について語る花澤香菜

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アニメ「3月のライオン」が、10月8日よりNHK総合にて放送開始。同作品は、羽海野チカ原作の将棋界を舞台にした大人気漫画をアニメ化したもので、心に深い孤独を背負う17歳のプロ将棋棋士の主人公・桐山零が、東京の下町に暮らす川本家の人々と出会い、少しずつ変わり始めていく姿を描く。

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今回、川本家の3姉妹の次女・ひなたを演じる花澤香菜にインタビューを敢行し、役の印象や作品に懸ける思いなどについて語ってもらった。

――原作は読んでいましたか?

元々、(羽海野作品の)「ハチミツとクローバー」が好きで、羽海野先生の新作ということで書店で見つけた時から読んでいました。だから、大好きな作品に関われることがとてもうれしいですね。

主人公の零君がすごく大きなものを抱えながらプロの棋士としてもがく姿に、自分がお仕事をしていく中で感じることがリンクして、すごく零君に共感しながら読んでいました。

また、零君のつらいシーンの後には必ず川本家が温かく迎えてくれて、そこで安心させられる。このほんわかした空気は羽海野先生ならではだなと。幾重にも重なる厳しいシーンとほんわかしたシーンに、もうのめり込むように読んでいました。

――引き込まれる一番のポイントは?

やっぱり零君だと思います。主人公でありながら“無敵のヒーロー”というわけでもないですし、彼の性格が劇的に変わっていくわけでもない。無理やり感が無く、一人の人間としてリアルにしっかり描かれているところが、(物語の中に)すっと入っていけるし、共感できる部分が見つけやすいのだと思います。

――演じられているひなたの印象は?

「こんな子リアルにいるのかな?」っていうくらい輝いているなって(笑)。明るくて、前向きで、優しくて…憧れますね。降り掛かる困難にも全部真正面からぶつかっていきますし。

彼女のベースとなっている“常に他人のことを思いやっている”ところは、この家族(川本家)の中にいたからこそ、(人々が助けあう下町の)この地域で暮らしていたからこそ育ったものなのだなと感じました。そんな、たくましくて優しいところが、より彼女をかっこよく見せている気がします。

――演じる上で意識しているところは?

彼女の真っすぐさや純粋さ、そして他人に対する押し付けがましくない優しさが、ふとした瞬間に出ればということを意識して演じさせていただいています。

また、ひなちゃんはコロコロと感情が変わるので、すごく腹筋と瞬発力を使いますね。大変ですけど、楽しんで演じさせていただいています。

――ご自身とひなたの共通点はありますか?

食いっ気だと思います…(笑)。食べるのが大好きなので、それに関しては本当に似ていますね。実は、「昨日買ったおまんじゅうがあるから、もうひと仕事頑張ろう!」とか、気持ちの上でのご褒美はいつも食べ物だなって最近気付いたんです(苦笑)。

また、ひなちゃんと同じで、誰かと歩いていておいしそうな物を見掛けると、ついそっちに気を取られてしまったりすることもよくありますし。

――ひなたの恋のエピソードも出てきますが?

それまでにないひなちゃんが見られると思います! ひなちゃんのリアクションがいちいちかわいいので、それにいかに声を乗せるかっていうのを楽しみながら演じました。

(ひなたが思いを寄せる)高橋君を前にした時の挙動不審の極みのような場面は、アニメならではの演出もあるので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

――将棋界が舞台ですが、将棋については?

この作品を読むまでは自分とは接点のないものなのかなという感覚だったのですが、読み始めると将棋を覚えたいなと思って、ゲームでルールを覚えました。

(将棋に)触れてみると余計に「何手も先まで読む棋士の方は本当にすごいな」と思うと同時に、「負けず嫌いの私は途中で、『もうやめだーー!!』ってなっちゃいそうだな」とも思ったり(笑)。

この作品は、そこまで将棋の戦略に特化せず、対戦相手の物語が描かれていたりして、すごく将棋に興味を持ちやすいバランスで描かれていますし、実在する方がモデルのキャラクターも登場して、将棋界に興味が沸く作品。こんな私でも、将棋会館に行ってみたくなりました。

――張り詰めた勝負を繰り返すプロ棋士たちにとって気分転換も大切。そんな中で、花澤さんが気分転換のために行っている趣味などはありますか?

今はピラティスですね。筋トレとヨガの間くらいのエクササイズなのですが、体を動かすことは何よりも気分転換になります。あとは、パン屋さん巡り!

高校生の時にパン屋さんでバイトをしていたこともあって、作る時の苦労や作る人のパンに懸ける情熱なども感じられて、パン屋さんに行った時は厨房が気になってしまいます(笑)。

また、百貨店の催し物などで都内にないパン屋さんが集まっている時などは必ず訪れて、雑誌に載っていたパン職人さんを見掛けては「うわー! 本物だ!! 『応援してます』とか声掛けようかな」って一人で興奮したり…(笑)。京都のおいしいたまごサンドを食べるためだけに京都に行ったりもしています。

――最後に、視聴者の方にメッセージをお願いします!

零君の心理描写ではつらいシーンもありますが、その先にはちゃんと川本家とのほんわかシーンがあったり幸せな展開が待っているので、ぜひ安心してご覧いただきたいと思います。

また、川本家のおいしい食卓が出てきておなかがすいてしまうと思うので、何か食べ物を用意して見ていただくといいかもしれません(笑)。

ひなちゃんに関しては、漫画で見ても笑ってしまうシーンが、映像でより躍動感を感じられるシーンになっていると思いますので、彼女の“面白かわいい”ところにご注目いただければ!