経済発展に伴って外国旅行をする人が増えた中国では、飛行機の利用も当然ながら増えている。しかし、乗客のマナーや態度は残念ながら急成長に追いついておらず、航空機内でのトラブルがしばしばクローズアップされてきた。(イメージ写真提供:(C)VITALII SHCHERBYNA/123RF)

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 経済発展に伴って外国旅行をする人が増えた中国では、飛行機の利用も当然ながら増えている。しかし、乗客のマナーや態度は残念ながら急成長に追いついておらず、航空機内でのトラブルがしばしばクローズアップされてきた。

 中国メディア・捜狐は22日「1万メートルの上空で中国国民の民度を見て、悲しくなる」とする文章を掲載した。文章は、UAE・エミレーツ航空の中国人客室乗務員の「嘆き」を紹介している。なお同文章は2年ほど前から出回っているものだ。

 まず、数少ない日本人客室乗務員がクルーに混ざった航空便では、乗務員どうしで日本に関する話になると紹介。その内容は「日本人は特に礼儀正しく、日本路線は秩序が保たれ乗務員を呼び出したり、クレームをつけたりする人はいない。日本は街が美しく、人も親切で、発展している」という、日本を「まるで神のような国」如く賞賛するものであるとした。また、そんな話を聞いた日本の乗務員は軽く笑いながら「ありがとう」というとのこと。その時「片隅で静かに聞いている私はいつも、内心で大きな嫉妬を抱くのであった」と告白している。

 文章によると、日本路線は日本人客室乗務員の搭乗が必須となっている関係で、外国人乗務員が搭乗できる機会は少ないのだという。また、一度日本路線に搭乗した乗務員はすっかり日本の虜になってしまい、以後日本路線への搭乗を臨むようになるため、まずます搭乗の機会は少なくなるとのことだ。一方、中国路線では外国人乗務員は1人しか搭乗しないために搭乗の機会は多くなるそうである。

 記事は、ただでさえ機会が多い中国路線だが、少なからぬ外国人乗務員が搭乗を敬遠したがる傾向にあり、そうでない人たちが中国路線に乗る機会がますます増えていると紹介。一部乗務員が中国路線を敬遠する理由については「乗客の民度がまちまち」であり、中国路線で嫌な思いをするケースがしばしばあるからだと説明している。

 同文章が出回り始めた2年前と言えば、タイのエア・アジア航空便内で中国人観光客が乗務員に向けて熱湯入りのカップ麺を撒き、「爆破するぞ」と暴言を吐いた事件が発生し、中国内外で中国人の飛行機利用マナーに対する批判や議論が巻き起こった時期である。

 2016年に入って中国国内の航空業界は、マナーの悪い乗客の「ブラックリスト」を作り、一定期間の搭乗を拒否する制度を実施している。中国人乗客の全体的なマナーは、2年前に比べてどの程度向上したのだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)VITALII SHCHERBYNA/123RF)