広州で台湾メディアの取材に応じる沈瑞章さん

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(広州 25日 中央社)ソマリアの海賊に船を乗っ取られ、人質となっていた台湾人機関長の沈瑞章さんが25日、中国大陸の広州に到着し、約5年ぶりに家族と再会した。

消息筋によると、沈さんが乗っていたオマーン船籍の漁船は2012年3月、アフリカのセーシェル沖で襲撃を受けた。船には29人の乗組員がいたが、台湾人船長は殺害され、さらに2人が拘束中に病死した。今月22日になって沈さんと9人の中国大陸籍者を含めた残り26人が解放された。

沈さんの妻は24日、中央社の取材に対し、「この2日間全く眠れず、何も食べていないが、夫が帰途に就いていることが分かりとても嬉しい」と語り、人質の解放に尽力した人々に感謝を述べていた。

沈さんは25日、台湾のラジオ番組に電話出演し、拘束期間中は食事として朝食に春巻きの皮、夕食にはご飯1杯と100CCの砂糖水しか与えられなかったと苦しい生活を明かした。そのため、人質となった乗組員らはネズミやサソリ、ムカデなどを捕まえて食べていたという。

人質は台湾、中国大陸、カンボジア、インドネシア、フィリピン、ベトナム出身で、今回の拘束期間はソマリアの海賊によるものとしては過去2番目の長さだった。

沈さんは26日、飛行機で台湾に戻る。

(張謙、戴雅真/編集:杉野浩司)