“10分で炊ける”炊飯器「poddi」のごはんって、おいしいの?
米と水をセットして炊飯ボタンを押したら約10分でごはんが炊きあがる炊飯器「poddi(ポッディー)」が、ずっと気になっていた筆者。発売から7か月後の2016年9月にはグリーン、オレンジ、イエローの3色が追加され、ポップなデザインがひと際目を引くようになりました。そんな、時短でかわいいpoddiの仕組みと実力をチェックしてみましょう。
10分で炊けるヒミツは米にあり!
poddiは最大炊飯容量1.5合のマイコン式炊飯器で、専用のソフトスチーム米を使えば最短10分で炊きあげられるのが特徴です。ソフトスチーム米とは、食材に適した温度に制御された飽和湿り空気で加熱処理する「ソフトスチーム加工」した米のこと。細胞組織へのダメージが抑えられるので、食味の劣化が少ないそう。さらに、洗う必要なし&浸水させなくてOK&短時間で炊けるのもポイント。ちなみに、ソフトスチーム米ではない普通の米も炊飯できますが、その場合は米を1時間ほど浸水させねばならず、炊飯時間も一般的な炊飯器同様に30分ほどかかります。
サイズは155(幅)×197(高さ)×180(奥行)mmとなっており、非常にコンパクト
ヒーターで内釜を加熱して炊飯します
普通の米とソフトスチーム米のどちらを炊くか、炊飯前に本体背面のスイッチで切り替えましょう
最大炊飯容量1.5合なので内釜は手のひらに乗るほど小さく、重さも約99gと軽い
白米と玄米のほか、おかゆを作るための目盛も記されています
約10分で炊くためには、ソフトスチーム加工された米を使わねばなりません。白米(送料込み価格:2,680円)、玄米(送料込み価格:2,680円)、もち玄米(送料込み価格:3,218円)、炊き込みごはん(送料込み価格:2,980円)が用意されています
ソフトスチーム米は0.5合ずつが小分けになっています(白米と玄米は30袋がセット)。個々の袋に賞味期限が記されているのもいいですね
普通の白米と比べてみても、一見、ソフトスチーム白米との違いはわからず
1粒1粒をよく見てみると、ソフトスチーム白米には亀裂が! 水分を吸水しやすくしているのでしょうね。乾燥しているので、非常に軽くサラサラしています
ちなみに、0.5合の計量カップとしゃもじが付属。炊飯器とカラーが揃っていて、かわいいですね
炊飯時間10分の「高速コース」と13分の「白米コース」を比較
構造はとてもシンプルなので、とりあえず炊いてみることにしよう。poddiのウリである“約10分で炊ける”は白米0.5合を「高速コース」で炊飯した時の目安で、普通に炊く「白米コース」を選択すると炊飯時間は約13分かかります。まずは、高速コースと白米コースで味に差が出るのかをチェック!
小分けされたソフトスチーム米を1袋投入
水を入れて、本体にセットしたら準備完了。1分もかからず準備ができました
炊飯コースを選択し、「炊飯」ボタンを押して炊きあがるのを待ちましょう
約10分の炊飯が終わると約5分の蒸らし工程に入り、その後、保温(最大1時間)に切り替わります。炊飯と蒸らしが行われるので、食せるまでに最短でも約15分はかかるようですね
炊きあがったごはんを食べてみたところ、少しやわらかいと感じました。とくに、高速コースのほうがやわらかく仕上がったので、3分差程度であれば白米コースで炊いたほうがよさげ
筆者は、硬めのごはんが好きなので水の量を変えて理想の食感を追求してみることにしました。目盛よりも2mmほど水を少なくして炊いてみたところ……。
粒感を感じる炊きあがりになりました! 何度か試しましたが、少々水を少なめにするとイイ感じです
「ソフトスチーム米はpoddi以外の炊飯器にも対応するのだろうか」と疑問に感じたので、筆者所有のマイコン式炊飯器で炊いてみました。準備は、poddiの時と同様です。
米と水を入れて炊飯ボタンを押すだけなので手間はかかりませんが、炊飯時間は30分ほどかかりました。炊きあがりのごはんの味に不満はなかったので、炊飯時間が長くても問題ないなら、今持っている炊飯器でもOKそう
玄米や炊き込みごはんも炊いてみよう!
ソフトスチーム米には白米のほかに、玄米や炊き込みごはんも用意されているので試してみましょう。まずは、玄米。ソフトスチーム玄米は「玄米コース」で約32分の炊飯時間となります(炊飯容量0.5合の場合)。
室温や水温などにより炊飯時間は変わるそうですが、筆者が試した時は0.5合の玄米で40分の炊飯時間がかかりました
玄米を炊く場合、ひと晩浸水させておかねばならないので、その手間を考えると40分は超短い! やわらかく炊けていながら粒感もあり、毎日玄米を食べている筆者も大満足です
続いて、炊き込みにトライ! 炊き込みごはんはソフトスチーム白米を使うため、「白米コース」で約13分で炊きあがります(炊飯容量0.5合の場合)。
炊き込みごはんには、ソフトスチーム白米20袋と炊き込みごはんの素(鯛・梅・たらこ)各5袋がセットに。炊き込みごはんの素は化学調味料無添加のフリーズドライになっています
米と水を入れた内釜に、炊き込みごはんの素を投入して炊飯しましょう
炊きあがったあと、炊き込みごはんの素とごはんを混ぜれば完成
炊き込みごはんの素が全体に溶けていなかったので、味が濃いところと薄いところができてしまうのではないかと心配でしたが、まんべんなく味がついています。価格.comマガジン編集部で試食しましたが、おかわりを求められるほど大好評でした
まとめ
今回試したソフトスチーム米は、まさにインスタント感覚。米と水を入れて、スイッチONで炊きあがるラクさは一度経験するとヤバイ! 洗米して浸水させて……と普段やっていた作業が、わずらわしく感じるようになってしまいます。味に関しては、最初に炊いた時は少々やわらかめの炊きあがりにショックを受けましたが、自分好みの水加減を見つけてからは満足度の高いごはんが食せました。40分ほどで浸水していない玄米が炊けるところも、魅力的です。
0.5合が30袋セットになったソフトスチーム白米の価格は、送料込みで2,680円。一食あたり約90円ほどなので、ライスだけを購入している人ならばpoddiに切り替えても損はしないでしょう。ただし、poddiはマイコン式炊飯器です。IH式炊飯器のおいしさを求める人には適しません。気軽に炊きたてごはんが食べたい&マイコン式で十分と理解している方なら、手軽でおいしいごはんが楽しめるはず。
洗米して1時間ほど浸水させれば、普通の米も炊飯できます。炊飯時間約30分ほどで、艶々としたごはんが炊きあがりました
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