田口智隆(たぐち・ともたか)●1972年生まれ。ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。34歳にして「お金のストレスフリー」を実現。著書に『年収300万円でもお金の奴隷から解放されるたった1つの方法』など多数。

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お金持ちになる人、なれない人の差はどこにあるのか? 3000人もの大富豪を研究し、自身もお金持ちの仲間入りを果たした田口さんに、お金持ちになれる方法を聞いた。

■お金持ちは独自のモノサシを持つ

「どうすればお金持ちになれるのだろう。そこには何か秘密があるのではないか……」。お金がなかった20代の頃、そう思い立った田口智隆さんは、その秘密を知るために、人脈をたどってビジネスセミナーや富裕層の会合にもぐり込み、次々にお金持ちや成功者と呼ばれる人に教えを請うたという。その数はなんと、3000人。

なかでも、ある一人のお金持ちとの出会いが、田口さんの考えを決定的に変えた。そのお金持ちはこう言った。

「田口さん、お金持ちには、普通の人は持っていない、独自のモノサシがあるんですよ」。その「モノサシ」の存在を知り、正しい選択を積み重ねれば、仕事や年収に関係なく、誰でも驚くほど簡単にお金持ちのルートに乗ることができるというのだ。「お金持ちになるためのモノサシ」を学んだ田口さんは、34歳でお金に不自由しない状態「お金のストレスフリー」を実現、自身もお金持ちの仲間入りを果たした。

では、「お金持ちのモノサシ」とはいかなるものなのか? 具体的にはどんな行動をしているのか? 田口さんから聞いた話をもとに、「お金持ちおじさんの24時間」というテーマで、9個のクイズをつくってみた。まず最初に、このクイズに答えてみて、今のあなたがどのくらいお金持ちの行動に近いのかを判定してみてほしい。

■あなたはどのくらいお金持ちの行動に近い?

▼05:00 メールの返信

Q1 あなたのメール返信のタイミングは?
A:即レス B:1日数回まとめて

▼06:00 情報収集

Q2 あなたの情報収集法は?
A:ネットニュースで必要な部分を読む B:新聞をすみずみまで読む

▼08:00 運動

Q3 あなたがつけている腕時計は?
A:スイスの高級腕時計 B:普通の時計
Q4 あなたが履いている靴は?
A:欧州製の高級靴 B:よく磨かれた靴

▼09:00 出社、スケジュールチェック

Q5 あなたの手帳の埋まり具合は?
A:スカスカ B:常に予定でいっぱい

▼12:00 昼食、フェイスブックの書き込み

Q6 あなたが使っている財布の形は?
A:二つ折 B:長財布
Q7 フェイスブックの使い方は?
A:自分主催のイベント告知 B:主に読む専門

▼16:00 出張の手配

Q8 仕事で乗るならどんな席?
A:グリーン車 B:自由席

▼19:00 人脈づくり

Q9 あなたはどうやって人と知り合う?
A:人の紹介 B:パーティー

■解説

Q1 答えはB。こまめに返信していると、仕事に集中できないので「まとめて」が正解。早朝にメールすれば、前日の感情を引きずらないし、「仕事ができる人」と思われやすい。アポイントの時間変更メールにも対応できる。

Q2 答えはA。新聞をすみずみまで読んで満足する人がいるが、それは時間のムダ。興味のある記事をササッと拾うのが効率的。ネットニュースでも十分。節約できた時間で、自分の仕事や得意分野に関する情報を掘り下げよう。

Q3 答えはB。身分不相応な贅沢品は、すぐに剥がれるメッキと同じ。よく見られるどころか、逆に信頼を失いかねない。もし、高級腕時計を見て近づいてきた人と仲良くなっても、自分にとってプラスにはならないだろう。

Q4 答えはB。まずは見かけからお金持ちに、と思うかもしれないが、無理して高級な靴を買う必要はない。大事なのは、靴の手入れを毎日すること。くたびれた本革の靴よりピカピカの合皮の靴のほうが好印象を与える。

Q5 答えはA。予定をびっしり入れておかないと気がすまない人はお金持ちになれない。それは、他人に時間をとられているのと同じこと。余裕があれば、新たなビジネスチャンスや出会いに柔軟に対応できる。

Q6 答えはB。「お金は大事にしてくれる人のところに行きたがる」というのは本当。お金持ちはお札を折らずにすむ長財布派が多い。二つ折だと、お札は窮屈なのですぐに出ていく。お尻のポケットに入れて敷くなんて論外。

Q7 答えはA。読む専門では活用できていないのと同じ。たとえば、自分のコミュニティを主催するときの管理に、グループページやイベントページの機能は非常に便利だ。ただし、フェイスブック依存症には要注意。

Q8 答えはB。お金持ちになる人は「費用対効果」を重視する。「どうせ会社の経費だから」という人はお金持ちになれない。経費をムダに使えば会社の利益が減り、巡り巡って自分の給料にも響くという視点を持つことが重要。

Q9 答えはA。人脈を広げるには紹介がベスト。両者をよく知っている紹介者がセッテングしてくれるわけだから、有意義な出会いが多い。大勢が参加するパーティーで挨拶を交わしても、うわべだけの付き合いで終わる。

出社したら誰でもするのが、手帳などを開いてその日のスケジュールをチェックすることだが、お金持ちの手帳の埋まり具合は「スカスカ」。これがクイズ5の答えになる。お金持ちはこれからの仕事や将来をじっくり考える「一人作戦会議」の時間を大切にするため、予定に余裕を持たせるのだ。

田口さんの場合、手帳を「振り返り」ツールにも使うという。「久しぶりに誰かとお会いするとき、私はその人と最初にいつ、どこで会ったかを過去の手帳で調べます。そして再会したときに、『最初にお会いしたのは3年前の5月15日、○○講演会でしたね』と言うんです。すると、相手の方はたいてい感動してくれる。お金持ちになる人は『人とのご縁』を大切にして、『縁』を『円』に換えるんです」。手帳にはこんな使い方もあるというのは目から鱗である。

■「皆と一緒=安心」という発想はダメ

出張の際、「経費だからグリーン車で」という考え方もいただけない。グリーン車に乗りたいなら、高い分だけ、何らかのメリットを得るべきだ。「どうしても今集中して読みたい本がある」といった目的があればいいが、座り心地がよくてぐっすり眠れるから、なんていうのはもってのほか。費用対効果をしっかり考えることが必要。だから、クイズ8の、仕事で乗る席は、「自由席」が正解になる。

9個のクイズを通して見えてくるのは、職場の先輩や同僚がしているから、自分もそうしようという横並びの発想が一番いけないということだ。周りに流されず、理性的に判断できない人はお金持ちにはなれない。

田口さんは言う。「お金持ちになりたいなら、『皆と一緒=安心』という発想が一番ダメ。たとえば、お金持ちになる人は、株価暴落を投資のグッドタイミングと捉えます。ビジネスでも『これが儲かる』というのを聞いてから『自分も』と後追いする人はその他大勢から抜け出せません」。

自分独自の考えをしっかり持ち、何事も合理的に判断することが、お金持ちになるための王道といえそうだ。

(河合起季=文 澁谷高晴=撮影)