U-20W杯出場権獲得を喜ぶU-19日本代表イレブン

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[10.24 AFC U-19選手権準々決勝 日本 4-0 タジキスタン]

 「東京五輪世代」が重い扉を開けた。17年U-20W杯(韓国)への出場権4枠を懸けたAFC U-19選手権バーレーン2016は24日に準々決勝を行い、U-19日本代表がエースFW小川航基(磐田)の2ゴールなどによってタジキスタンに4-0で勝利。日本は今大会の上位4チーム以内と、07年以来5大会ぶりとなるU-20W杯出場を決めた。

 2020年東京五輪を23歳以下で迎える97年生まれ以降の「東京五輪世代」がアジアの厳しい戦いを突破した。日本は3-0で快勝したグループリーグ最終節・カタール戦と同じ先発11名で決戦に臨んだ。4-4-2システムのGKは小島亨介(早稲田大)で4バックは右SB藤谷壮(神戸)、CB冨安健洋(福岡)、CB中山雄太(柏)、左SB舩木翔(C大阪U-18)。中盤は坂井大将(大分)と市丸瑞希(G大阪)のダブルボランチで右MF堂安律(G大阪)、左MF三好康児(川崎F)。2トップは小川とFW岩崎悠人(京都橘高)がコンビを組んだ。

 過去4大会連続で敗れている準々決勝で日本が躍動した。前半8分、センターサークル付近から市丸がループパスをDFラインの背後へ入れる。これを小川が頭で合わせると、コースを突いた一撃がワンバウンドして右ポストを叩く。こぼれ球をタジキスタンDFがクリアしたが、右サイドでボールを拾った堂安がDFにマークされた状態から左足クロス。ファーサイドに到達したボールを小川が頭で叩きつけて先制点を奪った。

 後方でボールをコントロールしながら市丸が配球役となって攻撃を繰り出す日本は、攻撃参加した藤谷や三好の両サイドを活用。そして19分には左サイドを鋭く突破した三好が左足でクロスを入れる。これをファーサイドでコントロールした堂安が相手GKの位置を見てファー上に見事な左足コントロールショットを突き刺して2-0。日本は大きな2点目のアドバンテージを手に入れた。

 その後も23分に三好のスルーパスに反応した小川が足を伸ばしてシュート。小川や岩崎がオープンスペースへ抜け出し、坂井や市丸がミドルシュートを飛ばすなど攻め続ける。39分に三好が右サイド後方から入れたFKを冨安が合わせたシーンはGKの好守に阻まれたものの、日本は今大会無失点の守備陣がタジキスタンにシュートはおろか、自陣でセットプレーもほとんど与えない。坂井、市丸が守備範囲広くカバー。また舩木と藤谷がサイドの守りを固め、後方では今大会鉄壁の守りを見せてきた中山、冨安のコンビが危険の芽を摘み取り続ける。

 後半はミスも増えてセットプレーからタジキスタンに強烈なシュートを浴びるシーンもあった。守備する時間が増えてしまった日本だが、それでも三好が積極的にドリブルで仕掛け続け、20分にはカウンターから岩崎が持ち込んで獲得したFKを市丸が狙う。そして28分、ショートカウンターから仕掛けた小川がペナルティーアーク左外でFKを獲得。これを小川が自ら右足で蹴り込む。壁の上を鋭く越えた一撃がゴール左隅に決まって3-0となった。

 日本は31分、舩木に代えて左SB初瀬亮(G大阪)を、34分には小川に代えてFW中村駿太(柏U-18)を投入。そして40分には三好に代えてMF長沼洋一(広島)をピッチへ送り出した。10年ぶりの出場となるU-20W杯へ始まったカウントダウン。43分には坂井からの縦パスをPAで受けた岩崎がコントロールから1ステップの左足シュートを決めて4-0とした。またGK小島が守るゴールはこの試合でも相手に揺らすことを許さず。3分間のアディショナルタイムを終えると、バーレーンの空に日本の選手たちの雄叫びが響き渡った。

 宇佐美貴史や酒井高徳、大島僚太、南野拓実らが挑戦しながらも跳ね返されてきたU-20W杯への重い扉をこじ開けた日本の次の目標はアジア制覇。日本は27日の準決勝でベトナムと戦う。