【質疑応答】高倉麻子監督「初戦のナイジェリア戦が大切」…DF乗松瑠華&FW籾木結花は揃って「監督を信頼」《パプアニューギニア・U-20女子W杯》

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▽日本サッカー協会(JFA)は24日、11月に行われるパプアニューギニア・U-20女子ワールドカップ(W杯)に臨むU-20日本女子代表メンバー21名を発表した。

▽会見に出席した高倉麻子監督、DF乗松瑠華(浦和レッズレディース)、FW籾木結花(日テレ・ベレーザ)は、いくつかの質問に対して以下のように返答した。

――選手の成長を感じる部分はどこか

高倉監督:「U-20の選手たちは、なでしこリーグの1部、2部を含めて、試合に出ている選手が非常に多い。今までだと、高校を卒業した後、なでしこリーグでなかなか試合に出られずに、その中で招集することが多かった。今回は、選手自身の非常に意識が高く、各チームの中で力をつけてきている。判断、プレーのスピードが上がってきていると強く感じている」

――今回の選手選考で決め手となったのは何か

高倉監督:「非常に悩んだ。世界大会という短期決戦に臨むにあたり、もちろんコンディションの良い選手というところを最優先にした。それと、核となる選手もいるが、6試合を戦う中で、ユーティリティ性をもった選手も考えた。あと、点が取れない場合の選手も。上手い選手を上から21人選んだというよりは、変化に対応できる、何かのときにカードを切れる選手ということを加味して選考した」

――個々のプレースタイルは何か

乗松:「私はセンターバックでプレーすることが多いので、守備以外でも、攻撃参加時にチャンスがあれば、どんどん相手の背後にボールを配球したい。あと、キック力も自信があるので、逆サイドに一気に展開して、そこからチャンスメークできるようなボールを配球できれば」

籾木:「自分の持ち味は相手との駆け引き。常に相手の逆を取ることを意識しながらプレーしているので、チームとして攻撃の形を作っていくうえで、何か変化をもたらせると思っている」

――両選手に期待している部分は何か

高倉監督:「選手には、『実際にグラウンドで戦うのは選手』だといつも言っている。本当に試合になったら、丸投げしたぐらい。2人とも中学生ぐらいの頃から見ているが、色んな壁にぶつかりながらも成長してきている」

「W杯になると、色んなことが起きる。長い間、集団生活することにもなるので、そういった中でオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチの両面でリーダーシップを発揮して、強い気持ちを持って、私をサポートしてもらいたい」

――グループステージで対峙する3カ国の印象はあるか

高倉監督:「ナイジェリアは、前回大会の準優勝チーム。スペインは、この前のコスタリカでやったU-17大会の準優勝チームで、とても若手が育ってきている。カナダは、昨年のW杯や、リオでの五輪で3位入賞。女子サッカーで国全体が盛り上がっている」

「初戦のナイジェリア戦がとても大切。しかし、アジアでもなく、ヨーロッパでもなく、アメリカでもないので、選手が情報を得られない状況で、基本的に個で戦ってくるチーム。そこに、私たちの組織力がどう立ち向かってくかという構図になると思う」

「良い仕上がりなので、個にやられない自信はある。とにかく、全力で初戦にぶつかっていきながら、侮れない相手との2戦目以降も意識したい。現地に行けば相手の情報も入ってくると思うので、微調整していければ」

――チームの中でも若い選手に期待する部分はあるか

高倉監督:「メンバー選考の中で、結果的に彼女が若かったというだけ。下で次に繫がるからというわけではなく、現時点でチームに力を還元してくれそうなので、選出させてもらった。この世代だと、年齢的にも近いので、比較的仲も良い。あまり一番下だと感じさせることなくプレーしている」

――この世代が東京オリンピックなどにも繫がってくる。この大会の位置づけはあるか

高倉監督:「2年前に、この選手たちを初めて招集したときもそうだったが、合宿先でのミーティングで『U-20W杯で世界一を獲ることだけが目標ではない。その後に、この中から何人がなでしこに入っていけるかだ』と言っている」

「そういった意味でも、期待する部分は大きい。私自身、勝つことを覚えてというよりも、勝ちながら上にいってほしいと思っている。ちょっとした差は大きな差。勝てるチームになって、なでしこジャパンに絡んでくることを望んでいる」

――選手間で話し合っていることは何か

乗松:「DF陣の中では、日本の守備において、いかにコンパクトさを保てるかというところが重要になるので、ラインの調整に関して良く話し合っている」

籾木:「色々な攻撃の形を出していきたいので、一つ一つのプレー時に自分の考えや、相手の考えを共有し合っている」

――チームの強みは何か

高倉監督:「見ている中で、まだまだ上に行くためには足りない部分は沢山ある。しかし、トレーニングで要求したことをすぐに表現する力がある。まだまだ伸びていってくれるなと感じている」

――開催地の治安について

高倉監督:「治安が悪いと言うと、みなさんに応援し来てもらえなくなるので、あえて言わない方がいいのかなと(笑)。私自身、過去2度行ったことがあるが、治安に関しては多くの方に気をつけた方が良いと言われる。自由には、ホテルの外に出られない状況になると思う」

「なので、インドアで遊べる道具を持って行くとか、色々なことをやろうかなと思っているが、横に選手がいるので、ネタばらしはしないように(笑)。サッカーも楽しみつつ、グラウンド外でも楽しめるように、色々と大人は考えている(笑)」

――両選手が考える強み、魅力は何か。オフのときの選手間はどうか

乗松:「組織力は強み。監督もおっしゃっていたが、選手一人ひとりの技術だったりも強みだと思うので、そういったものを最大限にW杯で発揮できれば。オフのときは、選手同士で仲が良いなと(笑)」

籾木:「日本の強みが技術であることを誰もがわかっていることだと思う。けれど、その技術の高さがさらに組織力で上回るようなところもある。そういう部分も日本の強みだと思っている」

「オフのときはグループもないので、年齢関係なく色んな選手と仲良く過ごせているので、そういうところもサッカーでのチームワークに繫がっているのかなと感じている」

――両選手から見た高倉監督の印象について

乗松:「私自身、中学生の頃からお世話になっているので、すごく高倉監督のことを信頼している」

籾木:「オンとオフのときのメリハリがある。オンのときは常に厳しく接してくれて、オフのときはいつも選手と和気あいあいと触れ合いながら楽しく過ごせる監督。私自身も、小さい頃からお世話になっているので、とても信頼している」