クウェート当局は、北朝鮮の国営航空会社「高麗航空」の旅客機に対して、飛行を制限する措置を取った。北朝鮮当局が外貨稼ぎの一環として行っている自国労働者の海外派遣に、同社の航空便が利用されていることが理由だと、米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。

米国のケリー国務長官は21日、クウェートのサバハ・ハリド外相との会談前の記者会見で、労働者の海外派遣で得られる収入により北朝鮮の違法で正統性のない政権を資することのないように、クウェートが高麗航空の飛行制限措置を取ったことを明らかにした。これにより、同社便のクウェート国際空港での発着はできなくなると思われる。

クウェートでは、北朝鮮から派遣された約3000人の労働者が建設現場などで働いているが、賃金の遅配、長時間労働、厳しい監視などに対して、国際社会から人権侵害であるとの指摘が相次いでいた。

高麗航空の平壌ークウェート路線は、労働者を輸送するために2011年から月1回のペースで運航されてきた。今年3月と4月には運航されなかったが、5月から再開していた。

しかし、9月に入って今度はパキスタン当局が高麗航空機の自国の空港の利用を禁止する措置を取った。

イスラマバード国際空港には給油目的で着陸していたが、パキスタン当局は国連安保理の対北朝鮮制裁決議2270号の履行の一環として、このような措置を取った。その後、同社便は中国のウルムチ国際空港を利用していた。

なお、平壌ークウェート線の時刻や便名は、この時点で高麗航空の公式ホームページの時刻表から既に削除されていた。