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ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)は10月24日、産業機器にHMI(Human Machine Interface)機能を搭載する際などの組み込みLinux環境の導入の容易化と、産業分野の製品開発およびメンテナンスにかかる総費用を低減するLinuxプラットフォームソリューション「RZ/G Linuxプラットフォーム」を開発したと発表した。

現在、産業分野ではユーザビリティ向上のため、動画を使った操作ガイダンスなどの表示や、スマートフォン、タブレットのような直感的に操作が可能なGUIの搭載が広がっている。また、工場内のシステム効率の向上を目指し、個々の機器がスタンドアロンで動作する環境から、ネットワーク機能を搭載して互いにデータや作業の連携をしたり、クラウドと接続したサービスの構築も進んでいる。それに伴い、リアルタイムOS環境から、マルチメディア処理やネットワーク機能などの基本的なソフトウェアが豊富に揃っているオープンソースのLinux環境への移行を検討するユーザが増加している。

しかし、これまでリアルタイムOS環境で組み込み機器の開発を行ってきたユーザーの場合、Linuxに関する技術の習得や開発環境の準備などが、Linux環境導入への大きな障壁となる。また、実際にLinuxを導入した場合、各種ソフトウェアを組み合わせたシステムの検証や、それらのバージョン管理や定期的なメンテナンスなども必要となるため、ユーザ負荷およびコストが増加してしまう。

今回ルネサスが発表したソリューションは、動作検証済みLinux標準パッケージとして、Linux、マルチメディアミドルウェア、GUI、セキュリティなどを含み、クラウド上でのビルド、検証、解析を行う開発ツール群と、ソフトウェア・アドオンにより機能の拡張が容易になる動作検証済みミドルウェアを提供する。また、プラットフォーム対応RZ/Gプロセッサをラインアップし、プラットフォーム対応ボードも各種提供する。これら5つのコンポーネントから構成されたRZ/G Linuxプラットフォームをワンパッケージで提供することで、ユーザーは組み込みLinuxを導入する際の開発環境を容易に整えることができ、またその後の開発も容易化し、開発総費用を低減することができるとする。

同ソリューションは同日より産業分野のユーザ向けに提供を開始する。

(神山翔)