「働かないオジサン」はなぜ職場に増殖するのか?

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今、職場で働かないオジサンへの不満が高まっている。日本企業の採用や育成に関する仕組み、労働市場を硬直化させる政府の政策が、働かないオジサンを量産している。まさに日本特有の構造問題なのだ。(週刊ダイヤモンド2014年8月2日号特集「職場の『お荷物』社員」より)

 ある大手通信会社のグループ会社の職場では、別のグループ会社から出向してきた中高年の社員が多い。職場の誰もが知る、押し付け人事だ。

「毎日、仕事をしているようには見えるのですが、結果が出ない。よくまあ、ずっと仕事のふりを続けられるもんだと感心しました。しかも、同じように出向してきた社員同士で、仕事のなすり付け合いをする始末で……」と、30代後半の女性社員はため息をつく。

 今、職場で働かないオジサンへの不満が高まっている。中でも被害が大きいのが、周囲に攻撃をしてくるケースだ。

 契約先の企業で産業カウンセラーを務める見波利幸・エディフィストラーニング主席研究員の元に、ある日、沈鬱な表情をした関本賢さん(仮名、40代)が訪れた。

 関本さんは企画・販促のセクションの課長だ。つい最近、定年後再雇用のシニア社員が配属されてきた。それが不幸の始まりだった。この社員は、以前に部長職も経験しており、関本さんにとっては上司格に当たる人物だったのだ。

 日頃は体を動かさないのに、企画会議では「そんな奇抜な企画、本当にできるの?」「費用が掛かり過ぎる!」などと、ことごとくダメ出しをし始める。

 ある日、ダメ出しを連発するシニア社員に、関本さんは少し強い口調で言った。「自分でアイデアを出さない人が、他者の意見を否定しないでください」。

 するとシニア社員はこう言って逆ギレした。「平日に休みを取ったりしないで自分がアイデアを出せばいいじゃないか」。関本さんが、少し前に娘の学校行事のために、1日だけ休みを取ったことを批判してのコメントだ。

 悔しさと、強い怒りが込み上げてきた。関本さんにとっては、そのシニア社員が最大のストレスとなっている。見波主席研究員によると、ここ1〜2年、職場でのシニア社員の振る舞いに関する相談が増えているという。

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