ボッティチェッリが描いた地獄図にも謎が!?

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イタリアの詩人ダンテが遺した叙事詩「神曲」の第一部“地獄篇”をイメージして作られた恐怖映像を独占入手した。これは、『ダ・ヴィンチ・コード』(06)、『天使と悪魔』(09)に続く、ミステリーシリーズの最新作『インフェルノ』(10月28日公開)で主人公ロバート・ラングドン教授が苦しめられることになる幻覚の映像となっている。

【作成中】原作者が描きたかった“共感できる悪役”ゾブリスト

“地獄篇”は、ダンテが当時14世紀のイタリア内部に起こっていた政治抗争と、自身のフィレンツェ追放をきっかけに書き上げた叙事詩の一篇。人間が想像できる限りの拷問を描いた世界観は、現代にも通じる地獄のイメージを決定づけたとも言われている。映像ではダンテの構想した地獄が生々しく再現されており、首を180度捻られ苦しむ女性や、溶岩に押し込まれ燃える足、さらに血の川で溺れるラングドン教授や、白目をむいて叫ぶ男性などがたて続けに映される。

そんなダンテの地獄篇を、現代の予言だと信じ、魅せられた人物こそ、本作の悪役である天才生化学者ゾブリストだ。彼は“人口過剰問題”を懸念し、その抑制策としてウイルスを使い、人類を半分に減らすという恐ろしい計画を進める。しかし過激な思想ゆえゾブリストは様々な組織に追われ、ウイルスの起爆スイッチをダンテの地獄篇に暗号として隠し、自殺してしまう。

人類の未来を左右する謎に挑むのは、天才象徴学者ラングドン教授。今まで数多くの謎を解き明かしてきたラングドン教授だったが、本作では序盤から頭にケガを負い、記憶喪失という危機に陥ってしまう。加えて恐ろしい幻覚が極限状態のラングドンへ追い打ちをかけるのだ。

世界的ベストセラー小説であるシリーズの原作者ダン・ブラウンは「高校生の時、『神曲』を読んで以来ずっと魅了され続けていた。そしてシリーズを執筆し始めてから、いつか地獄篇について書きたいと思っていたんだ」と話し、さらに「現代の人にも共感してもらえるように、ダンテを予言者とみなしている悪役のアイデアを温めていた」と“魅力ある悪役”の誕生秘話を明かしている。地獄を表現した映像や、人類を半分に減らそうとする悪役など、『インフェルノ』はトラウマ級の衝撃作に仕上がっているようだ。【Movie Walker】