海外の“日本式コンビニ”が超便利!その知られざる魅力

写真拡大

 こんにちは、少女マンガ攻略・解析室室長兼ライターの和久井香菜子です。

 みなさん、海外に行ったとき、お土産はどうしていますか? また不意に薬やコスメが必要になったら、どこで買います? 軽く夕食を済ませたいときは?

 海外でも特に便利なのが、セブン-イレブンやファミリーマート、ミニストップやローソンといった日本式コンビニです。

 旅行好きの人は、ついつい海外旅行に行くと日本っぽいニオイのする場所へは近づかないようにしちゃいますよね。だいたい、日本語で話しかけてくる人は物売りだったりするし。

 でも、この日本式コンビニは別物です。

◆現地商品の売れ筋がわかる!

 日本っぽい商品は意外に多くありません。そして現地の香りがプンプンする商品と値段! でありながら、商品のクオリティは日本並みです。こんなに美味しいことはありませんよね。

 海外での日本式コンビニの様子を、コンビニジャーナリストの吉岡秀子さんに聞きました。

「小売りとはドメスティックなものです。セブン-イレブンをはじめ多くのコンビニが経営は現地のパートナー企業に任せています。特にセブン-イレブンは海外でも日本式のマーチャンダイジング(商品政策)を取りいれているので、地元のニーズに合ったPB商品(プライベート・ブランド商品)が豊富です。

 また、日本式のコンビニは共通して『店内清掃の徹底』を基本にしていますから、とってもクリーン。食材のトレーサビリティー(栽培や飼育から加工・製造・流通などの過程を明確にすること)にも厳しいので、海外に行くと必ず食あたりに遭うという人は、クリーンで安心・安全な食を提供する日本式のコンビニを使うと心配ないでしょう」

 海外で特に心配なのは商品の品質。それが保証されているのは嬉しいですね。

「それに、コンビニは何といっても売り場が狭いですから、『売れ筋』しか置きません。ということは、コンビニを回るだけで、その国のヒット商品がなんとなくわかるんです。『おみやげに何かお菓子を買いたいけれど、何流行っているのかな?』というときは、日本式コンビニをのぞいてみれば間違いありませんよ」と吉岡さん。

 日本式コンビニで販売される現地のお菓子はばらまき用のお土産としても重宝します。

 台湾では、一筆箋みたいな履歴書を20円くらいで購入したことも。ネタ土産にいかが?

◆海外で日本式コンビニが増えている理由

 2000年代からアジアを中心とする海外に進出しはじめている日本式コンビニですが、中にはミニストップのように、海外での出店数が国内を上回るケースも生じています(※1)。なぜ今、海外への出店が増えているのでしょうか。

「日本式コンビニのパイオニア・セブンイレブン1号店が日本国内にオープンしたのは1974年(※2)。日本が戦後の貧しさから立ち直り、高度成長でイケイケだった時代です。そう考えると今、経済成長の著しいアジアをはじめとした世界の国々に日本式のコンビニが進出するのは自然な流れ。人口減が始まった日本市場だけでなく、若い人口が増え続ける世界の人々の財布を狙おうと考えたのです」(吉岡さん)

 日本企業の戦略はどうあれ、海外でも日本のコンビニのような便利さが味わえるのはうれしいですよね。胃腸薬や風邪薬などの緊急時に必要な薬も揃っているし、化粧水などのコスメも完備。一定以上の買い物をすればクレジットカードも使えます。

 初めての国や、ひとり旅で心細いとき、日本式コンビニは心強いサポーター。「見慣れた看板だ」とスルーしてしまわずに、思いっきり頼ってみましょう!

※1 ミニストップの国内店舗数は2239店で、海外(韓国・フィリピン・中国・ベトナム)は2943店(2016年9月30日時点)。

※2 セブン-イレブンはもともとはアメリカ発祥。2005年に株式会社セブン&アイ・ホールディングスがアメリカの7-Eleven,Inc.を完全子会社化。

【吉岡秀子 プロフィール】
コンビニジャーナリスト、ライター。北海道生まれの大阪育ち。関西大学社会学部を卒業後、会社員生活を経て、フリーライターとして独立。2002年からコンビニ業界の現場取材をライフワークに据え、現在に至る。最近は、コンビニ業界の専門家としてテレビやラジオなどにも出演している。

<TEXT/和久井香菜子>