「家電量販店には負けない品揃えをしている」と話す長嶋豊ZOA社長(撮影:佐谷恭)

写真拡大

パソコン、周辺機器販売のZOA<3375>が17日、ジャスダックに上場した。公募価格21万円に対し、初値は3.1倍の64万7000円。初日の終値は55万円だった。

 同社は1984年創業で、パソコン専門店など26店を全国で運営しており、顧客層の共通するバイク専門店も伸ばし「第2の柱」にしたいとしている。「接客小売業」をうたう同社の顧客はリピート率が高く、4割以上の客が月に2回以上来店するという。

 長嶋豊社長は、東京都中央区の東京証券会館で同日開かれた会見で、「パソコン周辺機器では家電量販店には負けない品揃えをしている。パソコンやプリンターなど売り上げは上がるが利益の出ない『箱物』ではなく、周辺機器やサービスなど利益率の高いビジネスを伸ばしたい」と話した。

 同社の05年3月期の単体決算は、売上高が前の期比4.9%減の175億8900万円、経常利益が同52.7%増の8億円、純利益は同62.4%増の4億8100万円だった。06年3月期の単体業績予想は、売上高が185億円、経常利益が7億3900万円、純利益が4億3600万円を見込んでいる。

 ZOAは同日、これまでダイワボウ情報システム<9912>を親会社としていたが、新株式を発行したことと、ダイワボウ情報が1000株の売り出しを行ったことで、持ち株比率が50.4%から41.2%に下がり、親会社に該当しなくなったと発表した。【了】

■関連掲示板
ZOA
ダイワボウ情報システム