『GANTZ』原作者・奥 浩哉が衝撃を受けたマンガ&アニメ5選

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映画『GANTZ:O ガンツ:オー』に対し、「まだ誰も観たことがない」世界だと思わず洩らした奥 浩哉氏。自身の作品で常に読者に衝撃を与えたいと語る奥氏だが、ではいったい彼自身は、どんな作品に衝撃を受けてきたのだろうか。思い入れの深い5作品を挙げてもらった。

『GANTZ』原作者・奥 浩哉が衝撃を受けたマンガ&アニメ5選

マンガ『バンパイヤ』手塚治虫(1966〜1967年)

この作品では、手塚治虫先生本人が出てきて大活躍をするんですよ。もともと僕はマンガ家になろうなんて思っていなかったんです。でも、これを読んで、マンガ家はこうやって自分を出して大活躍させることができる、なんていい職業なんだろうと思って。次の日からは、どうやってマンガ家になろうかってことばかり考えてました。僕がゥ泪鵐家になるイ辰瞳茲瓩唇貂遒任垢諭

マンガ『ドラえもん』藤子・F・不二雄(1969〜1996年)

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たぶんSFで考え得る奇想天外なアイデアや、定番のアイデアは全部ドラえもんの中に入ってるんじゃないですかね。それぐらい、アイデアがいっぱい詰まっていて、SFってこんな面白いんだイ箸いΕルチャーショックを受けました。タイムスリップという概念が子供の頃にはなかったので、時間を遡ったり、未来に自由に行けたりするのはすごい衝撃的でしたね。

アニメ『あしたのジョー』(1970〜71年)

『あしたのジョー』だけでなく、出崎(出崎 統監督)さんと杉野(杉野昭夫作画監督)さんのコンビの作品は全部好きですね。『エースをねらえ!』も『宝島』も『スペースコブラ』も。僕は格好いい人間が出てくる作品が好きなんです。出崎さんと杉野さんのコンビにはそういう恰好いい人間が描かれている。『あしたのジョー』の矢吹 丈も、『エースをねらえ!』の岡ひろみも、大好きでした。それに、どちらも人間味があるんですよね。だから、作り事なんだけど、作り事じゃなく見える。すごく複雑な内面を持っているような、あんまり単純じゃないキャラクターの格好よさに憧れていましたね。

アニメ『無敵超人ザンボット3』(1977〜78年)

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(C) 創通・サンライズ

『ザンボット3』で初めて富野(富野喜幸監督 現在は富野由悠季)さんの作品に出会い、ガツンと喰らいました。それ以降も『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』なんかに相当ハマりましたけど、『ザンボット3』が一番最初にハマった富野作品ですね。こんなアニメ見たことない、今までのアニメと全然違うという感じ。ものすごくリアルなんですよ。その頃、ちょうど僕は小学校高学年で、子供向けを脱却したものに憧れる時期だったんですね。そんな時に、『ザンボット3』と出会い、いままでの子供向けの幼稚な世界じゃないという気がすごくしたんです。

現実に近づけたアニメと言うのかな、設定とかストーリーの流れがいちいち格好いい。例えばザンボット3が活躍しても町の人に非難されたりするんですよ。そういうのって、『ウルトラマン』とかそれまでのロボットものにはなかったんですよね。だいたいみんなに感謝されて終わるでしょう。ウルトラマンなんて、ばーんと倒れ込んであんなに街をぶっ壊してるのに、みんながイ△蠅とうイ辰討いΑでも、『ザンボット3』ではイ前がいるから宇宙人が攻めてくるんだよイ辰討澆鵑覆棒佞瓩蕕譴襪鵑任垢茵自衛隊がイ修譴蓮∧軸錣世ら私たちに渡しなさいイ辰童世辰討たりもする。それまでは政府直属の研究所がロボットを開発して公式に戦っているという感じの作品がほとんどだったのに、ザンボット3は個人の資産として勝手に発掘したロボット。それで、政府が迫ってくるところとかもすごくリアルで格好いいなあと思って見てましたね。

マンガ『AKIRA』大友克洋(1982〜1990年)

(C)1988 マッシュルーム/アキラ製作委員会


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(C) 1988 マッシュルーム/アキラ製作委員会

中学生ぐらいの時に、学習塾の先生が買って塾に置いてたマンガ雑誌があったんです。それをパラパラめくっていたら、ひとつだけすっごい絵が格好いいものがあった。イ┐叩何これ?イ辰憧兇犬乃い砲覆蟷呂瓩董気がついたらハマっていました。まだ子供だったんですけど、それからヤングマガジンを買い始めたんです。でも、友達は『AKIRA』を全然知らなかった。僕しか知らないすごいマンガって感じで思っていた記憶がありますね。もう気になって気になってしかたがなくて、ずっと単行本を待っていたんですけど、待てど暮らせど全然出なかったって覚えもあります。

HIROYA OKU
奥 浩哉 1967年9月16日、福岡県生まれ。88年に久遠矢広名義の『変』で第19回ヤングジャンプ青年漫画大賞準入選。92年より同作を基にした『変[HEN]』で連載スタート。2000年より連載が始まった『GANTZ』はアニメ、実写映画化などさまざまな形でメディア展開された。現在、イブニング(講談社)にて『いぬやしき』を連載中。

『GANTZ:O ガンツ:オー』
原作/奥 浩哉
総監督/さとうけいいち
監督/川村 泰
声の出演/小野大輔、梶 裕貴、早見沙織、M・A・Oほか
10月14日(金)より、全国ロードショー
http://gantzo.jp/