孫の大学資金を援助したい祖父母へのアドバイス

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米フィデリティ投信が実施した「大学に向けた貯蓄」に関する調査によれば、大学の授業料の高騰を受け、米国では72%の世帯が子どもの高等教育のために貯金をしているという。

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だが驚くことに、同社が実施した別の調査によると、富裕層の祖父母のうち、孫の大学費用のための貯蓄に協力しているのはわずか4割だった。

実際、裕福な祖父母の大部分(74%)は、孫の大学費用に貢献する意思があると回答ているが、彼らの多くが、孫やその親とどう話し合い、何から始めれたらいいのか分からないとしている。

「孫の高等教育を支援したいと強く思い、また経済的にもそれができるにもかかわらず、多くの祖父母がそれを子どもや孫と話し合えずにいることは、驚きではない」と、フィデリティのクリス・マクダーモット上級副社長は言う。「こうした話し合いは、子どもや孫との関係という点からも、財政・税制的な点からも難しい場合がある」

孫の大学費用のための貯蓄について、祖父母世代が親世代と話し合いを始める方法を以下に紹介しよう。

選択肢について議論する

大学費用のための貯蓄を行うには、多くの選択肢がある。例えば親または祖父母の所有する「529プラン(公的な積み立て制度)」に積み立てを行う方法や、未成年の子どもが一定年齢に達するまで親などが管理を行うUGMA/UTMA口座(管理は大人が行うが口座に入った金は譲渡され子どものものになる)を開設するなど、さまざまだ。

529プランの場合、貯蓄は年間の贈与税の非課税限度枠内で行うのが一般的だ。これは受贈者一人につき年間1万4,000ドル(約146万円)、夫婦なら計2万8,000ドル(約292万円)となる。積み立をした祖父母は、その貯金を直接大学に支払いを行うこともできるし、卒業後に孫に贈与することもできる。

税金面の利点や贈与の限度額、口座の管理権限者など重要な要素を検討し、最善の方策を決定するにあたってはもちろん、ファイナンシャルアドバイザーの助けを借りるのがいいだろう。

率先して行動する

もしもあなたが親で、「祖父母に我が子の大学費用の協力をしてほしい」と考えているなら、率先して529プランやその他の口座を開設するといい。そして祖父母から、誕生日や特別な日に孫に何を買ってあげればいいか尋ねられたら、貯蓄口座に寄付をしてくれるよう提案するのだ。もちろん、行動を起こすのは早いにこしたことはない。

ソーシャルメディアを使って、金銭の贈与プロセスを簡略化することもできる。例えばフィデリティのオンライン贈与サービスは、受贈者の個人ウェブページを経由して家族や友人が寄付をすることができる。またリーフ・カレッジ・セービングス(LEAF College Savings)という、家族が教育資金用ギフトカードを購入すると、それを直接529プランの口座に送金することができるサービスもある。

タイミングを考える

529プランは学生にとって大いに役に立つが、財政支援(奨学金)の申請を行うとなると面倒なことになる場合がある。529プランのファンドの運用益が学生の収入と見なされ、支援額が最大50%減らされる可能性があるのだ。

運用益の受け取りを3年生になるまで延期すれば、大学入学時に奨学金の受給資格を認められるようにできる可能性がある。または奨学金への影響を回避するために、孫ではなく親に直接、金銭を贈与する方法を選ぶこともできる。