わたしの偏愛グルメ 〜パクチー編〜 vol.008

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【第2・4土曜21:00更新】※この回が最終回になります
唯一無二の個性を放つのに、世界各国のさまざまな料理と相性抜群。そんな素晴らしい食材パクチーを愛してやまない編集部が、夜な夜な食べ歩いて見つけた“パクチー愛”にあふれるお店をご紹介します。

◆気取らない雰囲気が魅力のポルトガル料理専門店「VILAMOURA銀座本店」


オープンして9年を迎えるというポルトガル料理専門店「VILAMOURA銀座本店」。日本では珍しいポルトガル料理をカジュアルに楽しめるとして、多くの人に愛されている。

「ポルトガルのお料理だけでなく現地の文化も発信していきたい」との想いから、年3回FADOというポルトガルの民族歌謡を楽しめるイベント(要予約)も開催しているそう。最初は、数人しかお客さんがいない…なんてこともあったそうですが、今では毎回ほぼ満席という人気に!

内装は、アズレージョという伝統的なタイルの色からヒントを得た水色の扉があったり、バルセロスと呼ばれる幸運の鶏が飾られていたりと、現地のエッセンスを取り入れたカジュアルな空間。会社の同僚や、気心知れた友人たちとリラックスして楽しみたい夜に訪れたい。

◆オープン当初から変わらない。愛され続けるコリアンダーサラダ

オープン当初からレシピを変えてないという、定番人気のサラダがこちら。



シンプルで飽きのこない味わい「コリアンダーとチーズのサラダ」1242円

こちらは「VILAMOURA 」オリジナルの料理。ポルトガルは西ヨーロッパでは珍しくパクチーを多用する国として知られているものの、ハーブ的な使用が多く、このようにサラダで食べることはあまりないそう。

具材は、パクチーと葉物野菜のみ。
玉ねぎをベースとして、ビネガーやマスタード、オリーブオイルなどで作ったドレッシングをしっかり絡めて提供してくれる。仕上げにコクをプラスするパルメザンチーズをかけたら、さらに追いパクチー(!)しているという。

「パクチー好きの人は、絶対に頼むメニューになっています」と料理長の池田富夫さん。リピーターが半数以上を占めるため、季節ものや新メニューと同様に定番メニューも大切にしているのだとか。

◆毎朝築地で仕入れる新鮮なイワシを使ったポルトガルの名物料理!

初めて行くなら、絶対に外せないのがこのイワシのオーブン焼き。



イワシの仕入れによって、値段は日替わり。大体600円前後になることが多いそう「リスボン風物詩 イワシ1尾のオーブン焼き」ask

ポルトガルでは10尾、20尾を山盛りにして食べているという郷土料理がこちら。ポルトガルでは、このお店よりも小柄なイワシを使用しているそうではありますが…ビックリですよね。

内臓もそのまま、塩、コショウ、にんにく、オリーブオイルでオーブン焼きにしているこの料理。シンプルな味付けだからこそ、イワシのおいしさが引き立ちます。そしてイワシの味がじっくり染み出たオリーブオイルに、パンをつけて食べると、またおいしいんです!

ランチでは、なんと一律500円で提供しているそうで、ランチメニューに+1品して食べる人もいるのだとか。(結構なボリュームだと思うのですが。)
なくなり次第終了なので、絶対に食べたい人は事前にキープをお願いしておくのがオススメです。

◆もっちりとしたお米の食感も魅力。タコの炊き込みごはん

実は、ポルトガルって日本と同じくらいタコを食べている国なんだそう。



もっちりした食感が魅力「タコと豆の炊き込みご飯」1728円

現地では、柔らかく煮るのがタコ料理の定番。こちらでも、現地の習慣にならってとっても柔らかに煮込まれています。

そのタコの煮汁に、赤ワインやローリエを加えたもので炊き上げたのがこちらのごはん。味付けはシンプルなのですが、ピリっと辛いチョリソーや風味豊かなポルトガル産オリーブ、爽やかな香りを添えるパクチーなど、個性豊かな具材が入っているのでとても味わい深いです。また煮汁を使って炊き上げているので、タコのない場所を食べたときも、しっかりと風味を感じられてとってもおいしいです。

お米の食感も、すごくもっちり。洗米せずにオイルでソテーして、炊き上げているからだそうですが、リゾットのような芯を残す感じともまた違う、この独特のもちもち食感はやみつきになりそう。



入口右手の壁面には、自慢のワインがずらり

ここに来たら注目してほしいのが、ワインの品揃え。ポルトガルのワインのみを100種以上揃えているそうです。入り口に飾られているワイン、圧巻じゃないですか?

ボトルも3000円程度〜と、とってもお手頃。飲み放題でも、ポルトガルのワインを出すという徹底ぶり。「カジュアルにワインを楽しむ文化が根付いてほしい」という思いから、豊富な品揃えと肩肘張らない雰囲気を心掛けているのだとか。

またパクチー好きもパクチー嫌いも嬉しいポイントが、パクチー入りのお料理は、メニュー表にパクチーマークが付いていること。なので、苦手な人と一緒に行っても安心ですよ。

ポルトガル料理と聞くと、イメージも沸かない…という人も多いかもしれませんが、素材を大切にしたシンプルな味付けの料理も多く、日本人の舌に馴染む料理が多いようです。毎日に飽きたとき、リフレッシュしたいけどなかなか休みが取れない…そんなときは銀座へ、異国の風を感じに行ってみませんか?



TEL.03-5537-3513
東京都中央区銀座6-2-3 ダイワ銀座アネックスB1F
営業時間:ランチ 月〜金 11:30〜15:00(L.O.14:00)
席数:98席
ディナー 月〜金 17:00〜23:30(L.O.22:00)  土日祝  11:30〜22:30(L.O.21:30)
アクセス/東京メトロ銀座駅 C2、C3出口より徒歩3分、JR有楽町駅より徒歩7分
平均予算:5500円
予約可 カード利用可
分煙

WRITING/CHIKA SATO(OZmall) PHOTO/AYA MORIMOTO